こんにちは!ライター西浦です。みなさん、スマホで撮った写真はどうしてますか?
「その時に見るだけ」や「SNSにアップするだけ」という方が多いのではないでしょうか。
そんなデジタルの時代ですが、大切な写真をキレイに残してくれる、大阪市大正区の写真屋さんを取材させていただきました。
「フォトショップ泉尾店」さん
大正区では一番賑わいのある、イズオ商店街・二番街の角にあるお店です。
お店の横には証明写真機も
こちらは24時間365日撮影可能なやつです。
創業27年のちょっぴり懐かしい外観
証明写真、遺影写真、5円コピー、写真の修復、喪中ハガキ、年賀状、ビデオのダビング、カメラの修理、フィルムの現像はもちろん、スマホ・デジカメプリント、CD・DVD書き込みなどなどデジタルの時代にも対応した、とにかくサービス盛りだくさんなお店です。
今ではあまり見かけなくなったフィルムやアルバムやも販売されてますよ。
そして、その裏側には
パソコンがずらり! お店の前にパソコンが並んでるって、なんか面白い光景です。アーケードのある商店街ならではですね。
店頭でスマホプリントができるんです!
スマホで撮った写真も、このパソコンから簡単にプリントの注文可能。10分くらいで出来上がります。
最近は、写真や動画をTVの大画面で見たいという方も多く、DVDやCDに保存するサービスも人気だそうです。
操作方法はとっても丁寧に説明していただけますので初めての方もご安心!
仕上がりはこんな感じ。サムネイルも付いてます。旅行やイベントの写真を残したり、配ったり、スマホのデータがある程度データがたまったら、3ヶ月に1回くらい定期的に作りに来る方もいるそうです。思い出をこんなコンパクトにしっかり保存できるのはいいですね。
カメラやデータのことまで何でも気軽に相談でき、とっても頼りになる、このお方にお話を聞かせていただきました。
店主の井上さん
1994年のフィルム時代からこのお店を経営されています。その前は大学院で生徒さんのお世話をしたり、鞄屋や建築関係の営業など全然違う仕事をしていたのですが・・・
昔から写真が好きだった井上さんは、やっぱり自分で商売したいなぁと思うようになり写真屋さんを始めたそうです。
ご出身は茨城県の水戸だそうですが、
大正区で出店されたきっかけは?
当時、フォトスーパーというチェーン店の募集があり、泉尾店のオーナーが辞めるからそこでやってもらえないか?と言われて引き継ぐことになったんです。
大正区とはどんな街かも知らずに始めましたが、人情味がありいい街ですね。気さくで親切な方が多い。商店街も立派だなぁと思っていて、場所も悪くないし、一生懸命頑張ってるとお客さんも来てくれるようになりました。昔はもっと人通りも多かったですしね。
そしてもう1軒出してもらえませんかと言われたので、近鉄の矢田駅前にも、2店舗同時にオープンしたんです。そこは10年前に閉めましたが、その時のお客さんは今でもこのお店まで来てくれています。
写真が好きな方は遠くからでも来てくれるのでありがたいですね。
ーーー遠くからわざわざ来られるって、やっぱり井上さんのお人柄だろうなぁと思いました。ちなみに井上さんの奥様は、その矢田店のスタッフさんだったそうですよ。素敵なご縁ですね。
オープン当初はまだアナログ時代でした
フィルム全盛期で毎日朝から晩まで100本現像してたけどね、その10年後くらいには急激にデジタル化になっていきましたね。フィルムからデジカメになって今度はスマホになり、10年ごとにシステムが変わっていきました。
その時はモニターもなくて、直にフィルムを見てたので夜は目が痛かったですね。そういう懐かしい話もあります。フイルムは今でも大事に扱っています。
フィルムからデジタルになって大変じゃなかったですか?
元々、日立工業専修学校(日立製作所が運営する学校)の機械科と電気科を出てるので、機械や電気は好きなんですよ。
南極の基地に納める機械が正常に作動するか?とかデジタル回路の実験もやってましたので、アナログからデジタルに変わっても多少はついていけたんです。
この年齢でそこそこネットワーク組んだり画像処理したり、ということをできる人は少ないみたいで。パソコンがいじれなくてやめた方もたくさんいます。
ーーー 業種は違うけど繋がってる! まさに得意分野だったんですね。
今はどんな依頼が多いですか?
今の主流はスマホプリントですね。
当店のプリントは、1コマ1コマ丁寧に、色調・濃度・コントラスト等をチェックし補正して、 真心こもった写真を1枚、1枚大切にお作りしています。仕上がりが全然違うのでね。
安いお店は自動補正なので1枚ずつすることはないと思いますが、それをするのがプロショップなんでね。特に幼稚園の先生からは喜ばれています。
銀塩プリント仕上げなので、家庭用プリンタに比べて、長期間で美しく保存ができるのも特徴です。
銀塩プリントと印刷の違いは、
●銀塩プリント=紙自体に発色する薬品(乳剤)が塗られている
●印刷=紙にインクをのせる
ーーー ここまでしてくれるのは嬉しいですね。機械任せにしないプロの技、さすがです。
それよりこのデカくて年季の入ったパソコンがすごいです、笑。 壊れないで頑張って欲しいですね。
こちらはフィルム現像の機械。もう色んなものがデカすぎて笑えてきました。フィルムがすぐ作れるこんな機械は大阪でもなかなかないらしいです。
貴重ですね。
「写ルンです」が再び流行中!?
今は若い子が写ルンですで撮ったものを持ってきてくれます。
プリントはしないんですが、QRコードでシェアするのが流行ってるみたいで。
ーーー え?プリントしないんですか? 「写ルンです」の何が良いんでしょうか?
現像するまで分からないのが楽しいらしくて、「写ルンです」で撮るだけで80年代っぽい雰囲気が出るのがいいみたいです。
現像して、フィルムをデジタル変換してデータを作り→CDに焼いて→サーバーにあげて→QRコードを作ってお渡しします。スマホで見る用ですね。
ーーー わ〜今時ですね。若い子にとっては昔のモノじゃなくて、それが新しいモノなんですよね。面白い! そしてやっぱり懐かしい!私も密かにまた買ってみようかな〜♪
と思いましたが、これって若者が使ってるからいいんですよね。危うく爆笑されるところでした・・・。
またまた懐かしいものが!
久々に見ました。私たちの時代は、現像してこのうっすいアルバムに写真を入れて持ち歩くのが主流でした笑。今でもあるとは・・・・一人でタイムスリップしてしまいました。
証明写真は遺影用もサービス!
証明写真は色んな用途で使えるように、複数サイズを組み合わせ可能です。ご希望の方には遺影用に大きい写真もプリントさせていただいていて、このサービスはとても喜んでいただいてます。
これからどんなお店にしていきたいですか?
SNSの時代、ネット社会は間違いないので、お客さんに喜んでもらえるような、時代に対応した新しいデジタルショップを目指したいと思います。
遺影写真や、ご先祖様の写真をきれいにしてほしいなど、大切な写真の修復も大事にしています。
写真の整理をしなくなり、アプリや便利な方に流れてますが、本当は大事な写真はアルバムに保存するのがいいんじゃないかと思うんですけどね。それを自分で整理できない方が大半だと思うので、それを手助けできたらいいと思います。
スマートフォンの容量がいっぱいになってお困りではありませんか?機種変更の時には、ぜひDVDでの保存がオススメです。
これから年賀状のシーズンになりますが、毎年3万枚の注文があり大好評です。写真の年賀状も印刷の年賀状もお任せください。
取材を終えて
フィルムにもデジタルにも対応していて、細かなサービスがたくさんあるお店。意外とこんなお店が近くにないですよね。すごく懐かしい気持ちにもなりました。現像の仕組みを知ることもでき面白かったです。
とっても親切に教えてくれる井上さん、ホッとできる場所なんだなあって実感しました。
写真のことで困ったことがあれば、頼れる街の写真屋「フォトショップ泉尾店」へ寄ってみてくださいね。
【お邪魔したお店】
フォトショップ 泉尾
住 所:大正区泉尾2-16-16 (泉尾商店街二番街)
電話番号:06-6554-7151
営業時間 : 10 : 00 ~ 19 : 00
定休日:水曜日