「パン屋しながら年とったら楽しいやろうなぁ〜」そんな夢を実現して10周年。週3日のパン屋さん【Masyu】

こんにちは!朝食は断然パン派!なライター西浦です。

おいしいパンを食べたい!そんなパン好きの方必見です。
大正区泉尾の住宅地にあるかわいらしいお店、地元の人に愛され10周年を迎えたパン屋さんをご紹介いたします。

 

 

焼きたてパン Masyu(マシュ)さん

一見パン屋さんと気づきにくいかもしれませんが、BAKERYののぼりが目印です!

さんせん商店街とイズオ商店街のちょうど間くらい?にあるお店です。

 

 

美味しそうなパンがずらり

色々な種類のパンが並んでいるのを見るだけでもワクワクしますね。

「このパンないの?」「これ作って~」というお客さんのリクエストに答えているうちにどんどん種類が増えていった、といううわさです♪

 

 

人気No.1は「角食パン」

「角食パン」1斤240円 店主がこだわって生み出した味!毎日食べても邪魔にならない、あっさりした感じに仕上がっています。

 

 

「山食パン」1斤250円。山食パンはもちもち食感がお好きな方におすすめ!どちらもお好みの枚数にスライスしていただけます。

 

 

クロワッサンも定番人気!

「クロワッサン」100円に「ローストビーフサンド」280円  表面はサクッと中はしっとり、噛むほどに美味しい生地のクロワッサンです。

 

 

 

「だし巻きたまごパン」125円 自家製のだし巻き玉子を白パンにサンド。ふんわりジューシーで見た目もコロンとかわいいんです♡

 

 

「エビタルタルサンド」230円 
「Masyuパーガー」
220円 手作りハンバーグとやわらかいパンとの組み合わせが最高です!!

 

 

 

外はサクサク中はしっとりな「メロンパン」115円。手作りのカスタードクリームが入った「クリームパン」115円。サツマイモの美味しさが詰まった「おいものキモチ」160円などなど、ほぼ100円代のパンが充実しています。

 

そんな美味しパンを作られている店主さんにお話を聞かせていただきました!

 

 

Masyu店主の真弓さん

とっても明るくて笑顔が素敵な真弓さんは、生まれも育ちも大正区!3人のお子さんのお母さんでもあります。

店名のMasyuは、真弓さんの「Ma」、息子さん2人の頭文字「S」、娘さんの頭文字「Yu」を組み合わせて生まれたそうです。

外国語の単語なのかな?と思ってたのですが、もっと素敵な由来でした。ひびきも可愛いですよね。

 

実はこの場所、10年前は実家のガレージだったんだそう!ガレージがこんな可愛いお店に生まれ変わっていたとは!どんなきっかけでパン屋さんが誕生したのか気になりますね。

 

 

パン屋さんを始めたきっかけは?

まずパンが大好きなんです!

もともとはパンとは全然違う業界で、旅行の仕事をしながら、趣味でパン教室に行ったり、家でパンを焼いたりしてました。

最初は美味しくないな〜と思ってて。何でパン屋さんのパンと自分が焼くパンは違うんやろう?と疑問に思いながら焼いてたんですよね。気になって勉強した結果、美味しく焼けるようになったんです!

そんな時、「パン屋しながら年とったら楽しいやろうなあ」と思って想像してたんです。

そして「やっぱりパン屋さんになろう!」と思ったのがきっかけです。

 

--- わぁ〜 大好きなこと、やりたいな〜って思ってた夢を実現させてるって素敵すぎます!憧れの瞬間ですよね。

 

 

大正区を選んだ理由は?

そんなにお金もかけないで、趣味の延長みたいな形で始めたかったんです。

場所をここに選んだのも、実家のガレージなので、家賃がかからないというのが大きいです。失敗しても借金が残らないのでね。

場所はよくないですが笑、実家にはお母ちゃんもいるし、隣に姉も住んでいて、近所には小さい時からよく知ってるおばちゃんたちもいて、みんなに支えてもらってるからこそ。おかげでなんとか10年やってこれました。

 

 

ほぼ独学でパンを学ぶ

最初はパン教室で教えてもらいましたがあとはほぼ独学です。

でもお店をするには、「パン屋さんの1日ってどんなんやろう?」と気になってて。たくさんの量焼くし、次々発酵時間もあるのに、どんな段取りでやってるんだろう?そんなんもう未知の世界じゃないですか。「これはパン屋で働いてみなあかんな」と思って、パン屋で働いてみよう!と思ったのですが・・・。

まず当時40歳くらいで雇ってもらえるパン屋さんがなかなかなかったんですよ笑。やっと雇ってもらえるところもあったんですが、なかなかパンの生地にも触らせてもらえなかったですね。

たまたまそこのパン屋が人手不足で、若い子が入ってきてはやめて入ってはやめてて、やっとそのポジションにちょっとだけおらせてもらって、そこでパン屋の1日ってこんな感じで、これだけのパンをこの順番で焼くんや!とか色々学ぶことができました。

 

--- 独学ってすごすぎる!ほんまにパンが好きじゃないとそこまで勉強できないですよね。パンのことを知った上でパン屋さんの1日を知る、まさに知識と実践ですね。

 

 

パンへのこだわり

少し働いてたパン屋さんは、黒く焦がして焼いてたんですよね。内心は、もっと薄く焼いたら美味しいのに~って思ってましたが、お店のスタイルがあるので何も言えないですしね。その時、「自分の好みのパンを焼くパン屋をやろう」って強く思いましたね。

どちらかというと、Masyuのパンは昭和の懐かしい味のパンだと思うんですが私はそれが好きで、その味をみんなにも食べてもらいたいと思っています。できるだけ安く。

自分が買うときに買いやすいパンが良かったので、毎週買ってもらいたいですし、特別な日に食べるパンではなく、普段使いできる価格にしています。

 

--- お客さん目線でも考えられているのは嬉しいですね。Masyuさんの生地はとても美味しくて私も好きです。自分の納得いくパンを焼くというブレないものを持ってるってすごくカッコイイです。

 

 

長く続けていきたいから週3日!

最初は週6日営業でやってたんですが…休みもなくて、慣れなくて、家のこともしなあかんのに寝る時間もなくて。これはあかんなーと思い週5に変えたんですが、週5に変えても間の2日は仕込みもあるんで変わらなかったですね。

何年か前に体も壊してしまって、もう無理したらあかんな、これじゃあ続かないなと思って、思い切って週3日営業に決めました。

営業日は週3日ですが、平日2日間は仕込みがあるのでね。休み多いな~と思ってる人もいると思うんですが、実は週5日働いてるんです。

今は、なるべく長く続けていきたい。そればかり考えてます。朝早くて、肉体労働なんで年々きついんですが、お客さんに「体壊さんように続けてな~」と言ってくれるのが嬉しくてもっと頑張ろーもっと頑張ろーって上がるんです。本当に感謝です。

 

--- まず、お1人で週6日開けてたことにビックリです! 仕込みは見えないですからねー。ここはたくさんの方に知っていただきたいことだなって思いますね。そして無理したらあかん!って同感です。

 

大正区はどんな街だと思われますか?

自分が育った街なんで好きですし、やっぱり特別な思いはありますね。年取っても自分の周りにはおばちゃんがいるしね。

今住んでる西区はファミリー層が多いので、そこと比べたらやっぱお年寄りが多いなって思いますが、「前通ったから寄ったよー」とか、商店街で買い物してたら知ってる人に会って話せたりとか、昔ながらの近所付き合いが嬉しいですね。

 

 

取材を終えて

「食パンが一番好きなんです」って聞いた瞬間、生粋のパン好き店主やなって確信しました。クリームパンが好きって言うてる私はまだまだ甘ちゃんでしたね。こんなに好きが溢れてて、楽しく仕事をされてる真弓さんからパワーをいただきました。夢中になれる事って最強ですね。

困ってることありますか?と聞くと、雨の日は見事に人が出てこないとおっしゃっていました。お天気はもう祈るしかありませんが・・・ 特に木・金・土は晴れることを願います。そして長く長くMasyuのパンを焼いていただきたいです。

 

 

【お邪魔したお店】
Masyu (マシュ)
住 所:大阪市大正区泉尾1-20-9
電話番号:06-6552-5039
営業時間 : 木・金・土 8:30~18:00 (売切次第終了)
定休日:日・月・火・水

Nishiura

大正区研究中のライター西浦です。
大正区の魅力を楽しく分かりやすくお届けしていきます。

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