プロフェッショナルからローカル撮影まで。大阪市大正区のカメラマンをラボ!【LIFE PHOTO STUDIO】

こんにちは!ライター西浦です。

皆さんは、プロのカメラマンに写真を撮ってもらったことはありますか?
身近なところだと、七五三・成人式・結婚式など…かしこまった「記念写真」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

記念撮影も大切ですが、実はそれだけじゃない!

今回は、CM・コンサート・PVなどプロフェッショナルな撮影から、学校・地域のローカル撮影まで、幅広く活躍されている、我らが大正区のカメラマンを取材させていただきました。

 

 

「LIFE PHOTO STUDIO」代表の森さん

放送局で15年の勤務を得て5年前に独立。大阪市大正区三軒家東に事務所を構えるプロダクションです。
スチル撮影から映像、制作全般まで幅広く手掛けられています。

意外と知らないカメラマンのお仕事や現場の裏話など、色々聞かせていただきました!早速ご紹介させていただきます。

 

森さんのご出身はお隣の港区だそうですが、

 

大正区とのご縁は?

昔、大正区に「FREE PEOPLE」というライブハウスがあって、僕らバンドやってたので、そこでよく活動してたんです。それが縁で大正区に来ることになりました。

高校卒業したくらいから…大正区に住んでもう20年以上になります。

 

 

カメラマンになったきっかけは?

もともと写真が好きで趣味で撮ってましたと言うわけではなく・・・ やりたかった仕事というわけでもなく・・・。
なぜ?と聞かたら、実は「たまたま」なんです。

当時はカメラには全く興味がなく、たまたまテレビ局で、たまたまカメラアシスタントとして働くことになったのが始まりです。

いろんなところに取材に行ったり、ロケに行ったり、報道でニュース制作に携わっていました。
日々、同じ現場が無いことや、事件事故など突発もの取材の”情報ゼロ”から読み解いて答えにたどり着くスリルや達成感が大きく、仕事としては楽しくて、15年間で色々勉強しました。期間中は高校野球の担当もしてました。

最初は先輩アシスタントに着いて行って見ながら覚え、そのうち自分でカメラを買い、撮り始めましたね。当時はニュースやドキュメンタリーは全番組録画して朝まで寝ずに見て研究してました。

さらにその前は大正区の餃子の王将で鍋ふってました。

 

--- え!? 餃子の王将はめちゃ意外でしたが、テレビ局のお仕事って憧れですよね。たまたま働くことになったチャンスも羨ましい。
ロケと報道のニュースとではスピード感も全然違うし大変そうですが、スリルを味わいながら15年もガッツリとはすごいです。充実感が伝わってきます。

大きなハイビジョンカメラを見せていただきました。他にも4K、8Kの一眼レフ、ミラーレスなどなど、正直どれが何かは分かりませんが… 使い分けたり、まずこれを操作できるってカッコイイですね。

 

独立のきっかけは?

そもそも35歳くらいになったら、脱サラして飲食店をやろうと思い、お金を貯めてたんですけど、結局なんやかんやで貯めてたお金を他のことに使ってしまいまして笑。

それでも35で辞めようと言う決心は20代の後半から決めていたので、それまでやりたいと考えていた、まだまだ売れる前のミュージシャンに低価格でプロの撮影を届けると言うコンセプトで営業して行こうと決めました。

音楽ライブを中心に撮るフォトスタジオにしたいなぁと思っていたので「LIVEなんとか」という屋号も考えましたが、そうなるとライブ専門ぽくなっちゃうので、LIVEを動詞から名詞にしてLIFEそんで、撮影すると言う動詞=Photographなので「LIFE PHOTO STUDIO」と名付けました。

 

 

どんな撮影が得意ですか?

根っこの部分で話したように、LIVEの撮影が得意と言うか好きです!!乗りすぎてあかん時もあると思います、笑。なので大きなコンサートやフェスの現場にはたくさん出現します。こないだも京都大作戦にお邪魔してました。

過去には、大正区みんな大好きBEGINさんのライブ撮影やエドシーランのインタビュー撮影をしたこともあります。

他に好きなのは、お店のPV撮影、割と決め事なくスナップ映像を撮るのが好きですね。それを繋げて作り上げていく感じ。CMや広告はどうしてもガチガチに決まりきってるので面白くないなぁって思ってます。

 

---有名どころも!! 好きなものがあるって最強ですね。そして自由にイメージして作るのがやっぱり楽しいんですね。さすがクリエイターさん。

 

 

撮影のお仕事で大変なことは?

報道っていう究極の部分を味わってる分あまり感じないです。
暑い寒いしんどいは当たり前、独立してからの仕事だと比較にならないかも。しいてゆうなら時間がないことですかね。

撮る時間が短いと大変なこともあります。2時間でこれだけ撮らなあかん・・・とか、予算なくて1人で撮影に行くけど機材めっちゃ多いとか。あと雨はやっぱり大変。

よくあるインタビュー撮影の編集だと、お話の脱線がすごい時や、語尾に「〇〇でした。」という言葉がないまま永遠に話が続く時は切れないので、編集がなかなか大変ですね、笑。

 

---語尾のないお話、分かる気がします。文字で書く時はまとめることができますが、映像は繋げないといけないし…か、かなり大変そうですね。

 

 

これからの目標、目指してることはありますか?

やりたいことで言うと、ねっこの部分は変わらず、若いバンドにいい映像を安く届けてあげたい。

他には、学校関係の撮影でカメラマンに安定したギャラが発生するようにしていきたいですね。
学校行事などは、カメラマンが撮った写真をプリントして販売しているのですが、撮影自体は無料なんですよね。学校側には、カメラマンに来てもらう=ギャラが発生するという認識がない。例えば運動会が中止になっでもキャンセル料は出ないですし、そういうのをちょっと変えていけないかなーって思うんです。

撮影も、「広めで満遍なく全員撮り漏れなく撮る。」これがミッションなんですが、それだけじゃカメラマンとしては面白くないので、実はもっとオシャレなのも撮りたいんですよね。それをしてしまうと、なんでうちの子のはないねん!とかなるので、現実は難しいのですが、いつか実現させたいですね。

要は、修行してなくても、カメラを持ってたら現場に派遣されてるような世界が現実にあるってことを、学校・保護者に知ってほしいです。
ウチはすごいカメラマンが行くでー!オシャレやしちゃんと撮るでーって。そのかわりギャラ払ってやー!!って。

 

--- いろいろあるんですね。業界が違うとルールも違う。今までそれでやってきたから、というのではなくて、もっともっとお互いがいい選択をできるようになるといいですね。

 

 

LIFE PHOTO STUDIOさんの作品紹介

三泉商店街が輝いてます!とっても親近感を感じる、古くて新しい、そんなかっこいい映像を作成されています。

 

お寿司屋さんのPV。飲食店にもPVがある時代!とてもカッコイイ動画です。

著作権の関係で公表できない作品がほとんどですが、、大正区だと、タグボート大正さんのオープニングセレモニーの撮影、琉球舞踊協会さんの発表会、個人さまのプロモーションビデオなどを撮影、制作されたそうです。

 

どんな撮影の依頼できますか?

テレビや広告代理店などプロとの仕事がほとんどですが、もちろん家族写真や証明写真、お宮参り、七五三、結婚式の前撮りなど、一般の方やお店向けに撮影する事も可能です。

最近だと生配信業務がすごく多いのでそちらにはバッチリ対応いたします。個人店やフリーランスの方のPVなど名刺がわりのコンテンツの依頼も多くなってきています。

スクール系の撮影だと写真と映像をどちらもお受け出来ることと販売ではなく全データお渡しできるので依頼側のコストは実際安くすむはずです。

  • 学校、保育園、趣味団体の発表会映像制作
  • 高校野球やサッカーの撮影(試合記録に)
  • 番組撮影
  • YouTube撮影
  • ライブ配信系の撮影
  • お店のPV

などなど幅広く対応可能です。場所は全国どこでも出張可能!

動画も写真も、こんなん撮って欲しいという相談もお気軽にどうぞ!機材選びのコンサルもたくさん行っております。

 

 

スマホで写真を上手に撮る方法教えていただきました!

極論、大前提でスマホは綺麗に撮れません。スマホのカメラって極端に言うと、すごくダメなカメラ画質を画像処理で綺麗にしてます。カメラとレンズは大きい方が綺麗と言うルールは絶対です。

そのなかで綺麗に撮ろうとするなら「明るさを意識すること」「光の入り方を意識する事」この二つで写真は格段に良くなります。

例えばiPhoneだと、画面を長押しすると明るさを固定して撮る事が出来ます。さらに上下にスライドすると明るくしたり暗くしたりを思いのままに操作出来ます。オートだと顔や料理が真っ白になってしまう場合でもこうやって明るさを意識すると質感や光、影の具合が綺麗に出せます。

あとは光の向き。写ればいいって言う考えから、こっちからとった方が綺麗かな?って考えながら。よくあるハッとするドラマチックな光の瞬間にみんなカメラ向けた事があると思うんです。あれに近づける感覚です。

もっと上級編になると

①つ目は、
今ってレンズが何個かついてるスマホが多いと思うんですが、できるだけワイドは使わないことですかね。広い範囲を写すことができる「0.5×とかとか」です。広角レンズだと物の形が変わってしまうので。プロは出来れば使いません。×2みたいなのがあったらそちらを使ってください。画面に入らない時は後ろに下がってください。笑
カメラマンが妙に遠くから撮ってるのを見かけると思うのですが、ワイドレンズを使いたくないから離れて撮ることが多いんです。若手の時に、ワイド使うなー!!って怒られてきてます。

②つ目は、
撮りたいものイメージして撮るのも大事ですね。
ただ写ってりゃいいのか?意識して写すのか?はよく考えないと上手く撮れないかもですね。
例えば料理、例えば人、例えば建物です。
誰が何してるとこ、誰の表情、誰がどこにいる?みたいにタイトルをつけるといい写真になっていきます。プロで言うカット割り、カットの差ですね。

③つ目は、
逆光で撮るといいですよ。
逆光がダメって言われてるのはカメラを自動にしてると顔が真っ暗になるのが理由なんです。長押しして明るさをちゃんと合わすと上手く撮れます。逆光で撮る癖をつけると光が綺麗だったり、いいのが撮れますよ。

④つ目は、
「はいチーズ」も、ほんまは間違ってるんです。こちらが言うのではなくて、相手に言ってもらわないと意味がないんです。イーで終わる言葉を言ってもらい、相手の口角をあげるのが狙いなんでね。

---うわぁ〜まずスマホでは綺麗に撮れてるように見えてるってことなんですね…。もう心にグサグサ刺さりました。何も考えずに撮ってた間違いだらけの人…これ私のことやん。広角レンズは便利で使いまくってますし、数撃ちゃ当たるとバシバシ撮るし、逆光や逆光やーと言ってた今までのは何やったんやーってね。

そして、ハイチーズを一生懸命言って相手の笑顔を引き出そうとしていたことが恥ずかしすぎます。無知って無敵ですね。

たくさん教えていただきありがとうございます!! やっぱりスマホ撮影は身近な存在なので、できることからコツコツと頑張りたいと思います。

 

 

こんな素敵な企画も

LIFE PHOTO STUDIOさんでは、「コロナ特別型 無料撮影キャンペーン」と題し、コロナ禍の収入減や感染予防の為に入学式などの撮影をしていない方向けに無料撮影も実施されていたり、
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周年記念の時は、成人式の前撮り、入学式、七五三、お宮参りなどのような記念写真まで無料撮影企画を実施されていました。撮影、レタッチ、現像、データお渡しまで0円。

このような企画は嬉し過ぎますね。この企画を見た時、森さんのお人柄が表れてるなぁと、とっても温かい気持ちになりました。

「わざわざ呼ぼうなんて思わんかったわー」と言って喜ばれてるお客さんの声が聞けたそうです。思い出の写真に携われることもすごく素敵ですね。

 

最後に、大正区はどんな街ですか?

大正区・・・何もないですよね。人が来る理由があまりないよなーって思います。

南の方に行くと不便ですが住むのにはいいですね。
飲み屋多いし、意外と平和だし、難波近いし。

立地の良さを生かして、人がもっと来れる場所になっていったらいいですね。もっと住むメリットがあれば面白い。区民限定の特典や〇〇使い放題なサブスクなど。どこからお金が出るかは別として、笑。

 

---それナイスアイデアですね! 一瞬ですが夢のような街を想像できました。

 

取材を終えて

みんなでロケ車に乗ってワイワイ行くより、どちらかというと1人で電車で撮影に行く方が好きだという森さんですが、撮影を通じて大正区の街おこしや区民限定の企画などを考案されたり、実はめっちゃ熱い心をお持ちなんですよね。秘めてる大正愛を感じました。

そして報道の現場でも活躍されてた森さんならではの意識、映像で伝えたいこと、学ばせていただきました。

写真のことまた教えてください!LIFE PHOTO STUDIOさんの作品やこれからのさんの活動が楽しみであります。

撮影のことや動画のこと、企業様も個人さまも、ぜひ相談してみてくださいね。

 

 

【お邪魔したお店】
LIFE PHOTO STUDIO
住 所:大正区三軒家東2-2-23-618
電話番号:080-4414-1772
営業時間 : 24時間営業(要予約)
定休日 : 無休(要予約)

Nishiura

大正区研究中のライター西浦です。
大正区の魅力を楽しく分かりやすくお届けしていきます。

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