ガジュマルの様にしっかり地元に根付き、繋がっていきたい…そんなケーキ屋を目指す【Pâtisserie Lier】

大阪市大正区の平尾にある洋菓子店。
以前、平尾のドンに「あそこ美味しいよ〜」と聞いていたお店に行ってみました。

平尾商店街の帰りに立ち寄ったのですが、
え?ここ平尾やんな?と、ちょっとびっくりするくらい、次々とお客様が。

めっちゃ人来るやん! さっきの商店街の静けさは何やったんや?と笑いがこみ上げてきました。

平尾のイメージどんなんやねん!と怒られそうですが、美味しいところには人が集まるんだなーって思ったわけです。

そんな洋菓子店とは、

 

パティスリー リエ

平尾のバス停から徒歩1分の場所にあります。「Pâtisserie Lier」アルファベットだけ見たら一瞬読み方が分からなかったのですが、どうやらフランス語の様です。

Lierとは、フランス語で「結ぶ」「つながる」っていう意味があるそうです。

 

店名の由来は?

「ガジュマルの様に、地元にしっかり根付いて、地元の方々と繋がっていきたい」そんな想いを込めて名付けられたそうです。素敵な由来です。

もうまさに、地域に根付いている気がしました。そんなリエさんはどんなお店なのか? ライター西浦がもっともっと紹介させていただきます。

 

 

ケーキも焼き菓子も、とにかく種類が豊富!

見るだけでもワクワクする!綺麗で美味しそうなケーキが並んでます。

 

デコレーションもおしゃれ! これ買ってきてくれたら嬉しいですよね。

 

パイの種類も、こんなにたくさん!もう迷うしかないですね。

 

こんな可愛い焼菓子もあります!食べるのもったいないーってなりそうです。メッセージ入りも絶対喜ばれますよね。

店内見れば見るほどに迷う迷う、全部食べたいけどどーしよー。 困った時はとりあえず、人気商品を教えていただきました!

 

 

その名は「おざぶ」

サックサクのパイの中にクリームが入ってる、座布団の形をしたパイ菓子です。座布団に似てるから「おざぶ」分かりやすくて好きです。カスタードとか、小倉とか、チョコとか選べます。普通サイズとミニサイズがありますよ。

実はこのパイ、以前いただいたことがあったのですが、サクサクというかパリパリで美味しすぎました!いつも食べるパイとは全然違う食感で印象に残っていました。

「これって普通のパイじゃないですよね?」

思わず訳の分からない質問をしてしまいました。が、答えは「普通のパイです」

なんでこんなサクサクパリパリなん? その秘密を教えていただきました。

 

美味しさの秘密は、注文入ってから注入!

なるほど!

作り置きはせず、注文入ってからクリームを注入してくれるそうです。だからパリパリ感がすごかったんですね!

人気なのが分かります。これは絶対に食べてほしい逸品です。私の推しはカスタード!

そして、もう一つ、Lierならではの名物が!

 

 

大正区に纏わるお菓子

お店をオープンする時、お店の特色を出したい!というきっかけで生まれました。

リトル沖縄と呼ばれている大正区。特に平尾は沖縄出身の方が多いと聞いていたので、沖縄の食材を使ったケーキや焼菓子を出せたらなと思って。材料的に調べたらおもしろい食材が見つかったので使っていきたい!と開発しました。

島パイ】沖縄特産の香辛料”島とうがらし”を使用したパイにコクのあるチーズを合わせた大人のお菓子

 

 

ゆいま〜る】沖縄産シクァーサーのコンフィチュールを中に入れて焼き上げたま〜るい焼き菓子

 

 

かすていら】沖縄の黒糖を使ったカステラです。パッケージが可愛い!

 

 

【くるざぁた〜】沖縄県産黒糖を使用した生地で生クリームを巻いたロールケーキ

 

 

大正バトン】バターケーキにホワイトチョコをコーティングした伝統的な焼き菓子

もうこれは、正真正銘の大正名物ですね!バトンとはフランス語で「細長い棒」まっすぐ一本なところが、まるで大正橋やん!ってことで。パッケージも大正感。くるくる出来たら眼鏡橋になってたかも!とおっしゃっていました。そんなお話を聞かせていただいたのは、

 

 

オーナーパティシエの上野さん

パティスリーリエを創業して、今年で8年になるそうです。もちろん上野さんが初代オーナーです。

こんなに地域に根付いているし、種類豊富な洋菓子を見て、もう何十年と代々続いているケーキ屋さんだと思っていました。

毎日、こんなたくさんのケーキやお菓子を何人の職人さんで作っているのだろう?

それも聞いて驚きました。製造補助のパートさんもおられますが、基本的にはご夫婦2人で作られてるそうです! 2人でこのボリューム!? そして2人ともがパティシエって珍しいですよね。

同じパティシエでも、夫婦でそれぞれ得意分野があり、担当があるんだそうです。

商品開発はご主人が担当。特にムース系やティラミスや仕上げなど、繊細な仕事が得意なんだそう! この繊細さはアートの世界ですよね。とてもレベルが高いと思いました。そして、

 

 

焼き担当の奥様

この日はチョコを作られていましたが、とても手際がいい!!でもご主人の繊細さには叶わないとおっしゃっていました。奥様は、生地やプリンや焼き菓子など、焼き物担当なんだそうです。あと、力仕事(笑)

 

時には、可愛いお子さんをおんぶしながらお菓子を作られてました!そんな姿に昭和感を感じたのは大正ならではでしょうか。働き者のママ!なんかほっこりする光景でもありました。

そんなご夫婦の出会いから聞いちゃいました!

 

出会いは、あの有名な「ポアール 帝塚山」

なんと、お二人とも、あの帝塚山ポアール出身のパティシエさんなんです!! すごい有名店!

ご主人が1年先輩。ポアールでの修行はやっぱり厳しかったそうです。業界あるあるかもしれませんが。

「厳しくなかったら今はない。」

「今の時代には合ってなかったかもですが、ポアールで働いてなかったら、きっとケーキ屋はできてないと思います。」ときっぱりおっしゃっていました。その一言ですべてが伝わりました。お二人でここまでできるのは、その修行時代があったからこそなんですね。わ〜さすがだなーとなんか納得してしまいました。

多少の厳しさはやっぱり必要ですよね。同感です!

 

独立のきっかけは?

いつかは独立はしたいなと思って働いていたのですが、特にどこでどういうふうな形で…とは全く決めてませんでした。結婚して、奥さんの両親が「大正区に来てやってみたら?」と言ってくれたのがきっかけでした。最初は、他のエリアで店舗を探していたのですが、長い目でみて、奥様の実家があるこの平尾の地に出店を決めました。

上野さんは堺市出身で、奥様が大正区出身!奥様の実家は平尾で喫茶店を営まれていて、その喫茶店跡地がLierになったんだそうです!

 

堺出身のご主人に聞いてみた、「大正区はどんな街ですか?」

一言で言えば「人が独特」ですね笑

大正区に来て友達がいなかったのですが、今は飲み友達が増えて楽しいです。

毎週日曜日に、中央中学校でソフトボールをしてるんです。こういう地域の場に参加することで、地元の方と仲良くなれました。ソフトボールのメンバーも大正区出身の方が多く、他県から来られてる方も奥さんが大正区だったり、どっちかが出て行かないイメージですね。

地元が好きな方が多くて仲が良いですね。日曜日が待ち遠しいです。

 

大正区出身の奥様に聞いてみた、「昔と今、どう変わりましたか?」

若い人が少なくなってますね。おじいちゃんおばあちゃんがいて、次の世代がごっそりぬけてて、また次の世代が来てるって感じですね。1回出た子が帰って来てます。同級生は女子が帰ってきてる率が高いです。

なんばも近いし、バスに急行あるし、すごく便利で住みやすい街やと思うんです。でも基本的に建物が古い・・・

マンションって書いてるけど実は作りが古くて。最低限のことだけして今風な新しいデザインとかではない。リノベーションまでお金をかけれてない建物が多いですね。

オーナーさんも年配の方が多いと思うので、そこを継ぐにしても、建物をどうにか良い形にできて、人を呼び込めるようにしたら、若い人も来やすいのかなーって思います。

”住む”というところをメインに利便性と快適性と安全性を上げていけたらいいな。

住む人が増えたら、その周りでお店をする人も増えるでしょうし。商店街は昔、駄菓子屋があったり子供多かった!そんな時代がまた来たらいいなって思います。

 

Lierが目指していること

たまに来たら新しいものがある、そんなお店を目指しています。

定番商品が少数置いてるより、種類が多い方が商品を選んでもらえる楽しさがあるので。

イベントや季節によって新商品を出したり、生菓子だけでなく焼き菓子にも、変化を出しています。

 

種類が豊富なのはそんな想いがあるからなんですね。見せ方の工夫や、季節感、イベント感も上手に出されてますよね。

 

 

バレンタイン商品も楽しい

チョコレートには光沢の出るパウダーを塗られてて、まるで本物の金属のようです。

 

 

ロボットファミリーに恐竜もかわいい!!

 

 

こちらは本格的!

 

 

「意外にも男性のお客さんが多いんです!」と。

確かに!取材時に店内見渡すと、男性のお客さんばかりでした。たまたまだと思いますが、タイミングがよすぎで面白い光景でした笑

家族へのおみやげとか、プレゼントを買いに? ここに来たら何かが見つかるし、お子様が喜ぶ物も多いからですね。

 

 

取材を終えて

駅から離れてるのですが…車でわざわざ来られる方も増えてきました、と仰っていました。

今は目的を持ってしかお店に行かなくなっている。逆に言えば、魅力のあるお店だったら、どんな場所でもわざわざ行きたいってなりますよね。そこにこれからの活性化のヒントがあるのでは?と思いました。

食べたいものがあれば、そこに足を運ぶ気持ち、すごく分かります。次はこれ食べたい!って楽しみもできる、そんな魅力的なお店でした。わざわざ平尾に買いに行く価値ありです。ぜひ皆さんも足を運んでみてくださいね。

 

 

【お邪魔したお店】
Pâtisserie Lier (パティスリー リエ)

住 所:大阪市大正区平尾5-12-10(平尾バス停下車1分)
電 話:06-7162-4636
営業時間 : 10:00〜20:00
定休日:日曜日