「操体」でたくさんの方を元気にしている浅井先生
生まれも育ちも大正区三軒家。もともとは鉄工所の会社員でした。27歳で操体に出会い、会社員の傍”操体”を始めました。定年まで勤め、会社を辞めてからは操体が本業になりましたが、トータルで50年も携わっています。
自分は体を使ってるし、人の倍働いてるから早く死ぬやろな〜と思ってたのですが、仕事して操体して体操もやってるから、77歳ですがこんなに元気です。
少し前は大正区のコミュニティセンターで、バランス体操の指導などワンコインセミナーも開催していました。
--- 会社員をしながら続けてたんですね!!2足のわらじを履いてたとはすごいバイタリティです!
操体に出会ったきっかけは?
友人がギックリ腰になり、治療に行ったら1回で治って帰ってきたんです。それは驚きました。すぐ治った事にすごく感動し、これはすごいと興味を持ったのがきっかけです。
その治療法を創案したすごい先生が橋本敬三先生だと聞き、弟子入りしました。仙台まで行って教えていただきました。
--- 大正区から、わざわざ仙台まで!?本気度がすごく伝わりました。ますます操体の事が気になります。
そもそも、操体とは?
からだの歪みを直す体操やその考え方を「操体法(そうたいほう)」と言います。仙台で活躍されていた、橋本敬三医師が創案したものです。
痛みやつっぱりを感じる時、痛くない方向・つっぱりを感じない方向にゆっくり動かし、最後にすっと力を抜くと歪みが解消されるという方法。
一言で言えば「からだの歪みを正し、二次的に症状疾患を改善する」というものです。
寝返り打つ子は元気になる!という原理なんです
ある日、橋本医師が公園で、体が曲がってる子供を見て気になってたのですが、次の日には治っている、その子は嘘みたいに元気に走り回っていたそうです。
不思議に思って親に尋ねたら、病院にも行ってないと。また不思議に思って、その子の行動を夜中も見ていたら、寝返りを打っていました。その寝返りは動かしやすい方にしか回らない。痛くない方へ痛くない方へ回って良くしていることが分かったのです。体は痛い方へ回したらいけないことに気づき、そこから操体が生まれました。
大きな広間でゴロゴロするイメージです。楽な方へ回すから苦しくない。寝返り打つ子は元気になる!逆にベッドで寝てる子は歪みが取れないですね。どこまでもゴロゴロできる布団がいいですよ。
そして呼吸法があって、飲食があって、生活行動があって、最後は心の持ち方が橋本医師の基盤になっています。
保険料の軽減に貢献しようという願いから
当時、日本の医療保険がものすごく使われてたので、保険を使わなくてすむように、軽減するために貢献しようじゃないかというのが始まりです。
操体は一人で行うことができますし、お年寄りでもでも寝てできる体操があり、それを学んでもらったら、医者にかからず、保険も使わなくてすむという考えから広まリました。
--- その考え素晴らしい!自分で予防できたり、改善できたらそれに越したことはないですもんね。
痛みが1箇所でもそこだけの問題ではない
左足の悪い方は、右の骨盤が悪く、右側に偏頭痛があったり、という体の伝達があるんです。いたずらに腰が痛いと言ってもそこだけの問題ではなく、連動して繋がってるんです。そういう面白い原理があるので、痛みが1箇所でも、操体はそれを1つ1つ追っていく感じです。そうなるとやっぱり、爪先から治していかないと歪みが取れないんです。
--- なるほど、理にかなってる!と思いながらも私的にはまだしっくりきていませんでした・・・
「あなたは健康そうやなー」と言われましたが、「足の長さ見てみようか?」ということで、操体がどんなものか?体験させていただきました。
操体の体験!
足の長さを見ると言っても短足かどうかではなく、左右の長さは同じか?ということです。
まずはチェックの結果、左右で足の長さがまぁまぁ違ってました・・・・。
「長い方が短い方に曲がろうとするから、まっすぐ歩くのに無理してる、だから体が歪んで躓きやすい」と言われました。
わー まさに良くつまずきます笑 もっと足を上げて歩かなあかんなーくらいにしか思ってませんでしたが、そういうことではなかったんですね・・・
ここから体を操っていく!?
最初に、左右対称の動作を行い、痛みや違和感がどちら側にあるかを探ります。この時、押されると痛い部分がありました。
次は違和感のない方へ動かします。
「こうやって足をあげてー、ストンと下ろす」
「首をこっちに向けてー、息を吐いて〜、またストンと下ろす」
「どうですか?」
--- あれ?同じところを押されても痛くない!
こんな感じで、先生の指示通りに体を動かすともう痛く無くなってました。もう一度足の長さを比べてみると、嘘みたいに左右揃ってる!!
狐につままれたような感覚ですが、「気持ち良く動けば治るようになっている」という意味がやっと分かりました。まさに「体を操る」というイメージ。
特別なことはやってないと思うのですが、これはすごい!!私の中で全てが繋がりました。ありがとうございます!これでまっすぐ歩けるかな。
どんな症状の方が来られますか?
- 腰痛が癖になってる人
- ぎっくり腰
- 五十肩
- 骨盤、股関節が歪んでる
- お産した後歪んでるけど子育てで自分の体まで目がいかないお母さん。(体にガタがきて、年とってからやっと来られる方が多いです)
症状は様々ですが、操体では、頭から足の先まで全身をチェックし、歪みを正します。
あとはその方に合ったバランス体操を教えるので、毎日実践していただき、正体(=正しい姿)を持続することが大切で。これが操体の流れです。
バランス体操と、習慣を見直すことなど、あとはご自身で治す方が多いので、施術に来るのは1回きりの方も多いですね。
--- そう聞いてびっくりです。普通は、何度も通って治すというのが普通だと思っていました。自分での努力は必要ですが、何度も通わなくていいのは嬉しいことですね。
これがバランス体操
筋肉のつけ方など、体操は毎日の継続が大事。これを頑張ってる人は、通わなくてもいいのです。腰痛い人は特にその体操が効果的です。
50年前と今、変わったなぁと思うことありますか?
昔は予防のために、悪くならないために来てる方が多かったですが、今は、極端に悪くならないと来られないですね。最初は安いマッサージに行き、そこに行っても治らないから来るという感じです。
それは根本治療がされてないからです。一時しのぎの治療だからです。根本治療が必要なんですよね。体全体の歪みを取り、自然治癒力のアップ(神経の流れ・血液の流れ・リンパの流れ)そして心安らかに、これが根本治療なのです。
心得てる方は、少しおかしいなと思った時点ですぐ来られるのですぐ良くなります。その辺が全然違いますね。
当時は男性の方が多かったですね。それはなぜかと言うと、
ズボンを買う時、片方の足の長さに合わせて裾を切ったら、もう片方が短いとなり、ズボン屋さんに「長さ間違ってる!」と文句言いに行ったら、実は足の長さが左右違ってることに気づくんです。そういう方がよく来られてましたね。
足の長さが揃ってるかどうかは1つのサインですね。働きづめの方、無理せず、一度ご自身の身体と向き合ってみてください。
取材を終えて
浅井先生は崖っぷちの人を救う、まさに駆け込み寺的な存在ですね。こんな数分で体が変わる、目からウロコな体験でした。
お子様から年配の方まで、皆さんが元気になることで自分も元気をもらっていると仰っていました。
私自身も自分のからだを見直すきっかけをいただきました。元気のためには、根本治療が必要なんですね。
どこに行っても良くならなかった方、ぜひ一度相談してみてくださいね。
浅井先生の施術は
■全身40分(頭から足の先まで) 4,000円 ※完全予約制
【お邪魔したお店】
バランス 操体還元法 浅井
住 所:大阪市大正区三軒家東6-19-7
電話番号:06-6551-0958(完全予約制)
営業時間 : 患者さんの時間に合わせます。
定休日:なし