バーテンダーはマジシャン!?大正駅前・季節のフルーツカクテルが人気のShot Bar 【Flip-Flap】

こんにちは!大正Laboライター西浦です。

大正駅前の通りも、昼と夜とでは雰囲気が異なります。

ネオンが灯り始めると「ここにこんなお店があったんや!」って発見ありませんか?

さらに2階にあるお店となると、なかなか気づけない・・・そんなちょっと隠れ家的なお店を取材させていただきました。

 

Shot Bar Flip-Flap(フリップフラップ)

創業15年を迎える、大正駅前のShotBar。JR高架下のビルの2階にあります。

19時にOPENする細〜い入口。昼間は通り過ぎてしまうのですが・・・

 

夜になると、看板に明かりがともります。

階段を上ると、この入口からは想像できなかった空間が広がります。

 

正統派ショットバー

ジャズが流れる雰囲気ある店内。一歩入ると、いつもよりちょっと大人になった気分を味わえます。

といいながら、気取らず気軽に寄れるお店です。

 

カウンター席とソファ席、奥にはテーブル席があります。お一人さまはもちろん、仲間と一緒でも、シーンに合わせていろんな使い方ができます。

 

ウイスキーは100種以上!

こだわりのボトルとグラスがズラリと並ぶ、圧巻のバーカウンター!ウイスキーやリキュール、見たことないお酒がたくさん。

本格的にお酒を楽しめます。

 

分厚いメニューもあります!

カクテルやウイスキーの説明がぎっしり、ここまで丁寧なメニューは驚きです。

1ページずつめくって選ぶよりも、「マスター、いつもの」とか言えたらかっこいいのですが、ここは素直にオススメを聞くことにしましょう。

 

マスターの矢田さん

とっても優しいヒゲのマスター! 蝶ネクタイが素敵です。バーテンダー歴15年。なんと、マジシャンというユニークな経歴の持ち主なんです!!

Flip-Flapは元々マジックバーだったとか!?そんな話がとっても気になるところですが、まずは美味しいカクテルを作っていただきました。

 

 

おすすめは「季節のフルーツカクテル」

シェイカーを振る矢田バーテンダー。早業すぎて見えません。

目の前で見事なシェイカーさばきを見ることができるのも、BARの醍醐味の1つですよね。

季節の果物を使ったカクテルは、女性にも男性にも人気なんだそう。

その中でも、”スッキリ爽やかなカクテル”をお願いしました。

 

メロゴールドのソルティドッグ

甘味が強く苦味と酸味が少ない”グレープフルーツの王様”を使ったカクテルが出来上がりました。

爽やかでめっちゃ美味しいです!!

雰囲気を伝えるだけで、ドンピシャなカクテルが出てくるって、感動の瞬間でもあります。ノンアルコールや、お酒が弱くても飲みやす〜いカクテルを作ってもらえますよ。

 

デザートカクテル「柿スムージー」

こちらはスムージーという言葉に惹かれました。フレッシュな柿とヨーグルトのリキュールを使ったカクテル。というかデザートですね。ビジュアルからもう美味しそうですよね。

最初はスプーンでいただきました。

このなめらかさと、ちょうどいい柿感&お酒感ヤバイです。美味しすぎてかなりのお気に入りとなりました!が、季節的に秋冬メニューなので、次に飲めるのはまた来年になりそうです…。

 

春はイチゴのカクテルが登場ですよ。お酒で季節を感じられるのもいいですね。

大正ぐるぐるのバルメニューにもなっていますのでお見逃しなく!

他にも、旬のフルーツを使ったカクテルはもちろん、スタンダードカクテルやウイスキー、本気のハイボール、ときには日本酒も楽しめます。ウイスキーは特にスコッチが人気なんだそう。

 

foodメニューもあります。

 

チャージは500円

しっかりしたおつまみが出てきます。マスター手作りの一品、これがさりげなく美味しいです。

美味しいお酒をいただきながら、気になっていたFlip-Flapヒストリーを聞かせていただきました。

 

 

最初は、マジックバーだったというのは本当ですか?

はい、マジックも見れるBARとしてOPENしました。最初はマジシャン兼バーテンダーでしたね。

7年間はそのスタイルだったのですが、一人で両方やるには限界があって、今は普通にSHOT BARという形で営業しています。

ーーー ほんまにマジシャンとは!只者ではなかったんですね。シェイカー振ってる姿がマジックしてるかのように見えてきましたよ。マジシャンと言ってもそう簡単にはなれないですよね。

 

マジシャンになろうと思ったきっかけは?

バーテンダーになる前はサラリーマンをしてたのですが、その時行ったBARで、生でマジックを見たのがきっかけです。

テレビでも流行ってて、マジックできたらモテるんちゃうかなーっていう単純な動機もありましたけどね、笑。

上六のFRENCH DROPという有名なマジックバーなのですが、そこでマジック教室もやってて、「1年間マジック習ったら、ここのステージに立てる!」と言われたので、ほな頑張ってみよか!って気になって必死に通いましたね。もう1つまた別の教室にも通ったり。そうしているうちに、なんとかマジシャンとしてお金をいただけるようになりました。

大正区だと、コミュニティセンターのクリスマスイベントでマジックを披露してました。

ーーーサラリーマンしながらマジックを習得してたんですね!! 動機は何であれ、1年でモノにするとはすごい!!サラリーマンのもう一つの顔が”マジシャン”ってかっこいいですよね。

 

サラリーマン時代はどんな仕事を?

最初は、化学薬品メーカーで研究開発してました。ビーカーと試験管が友達でしたね。

ちょうどWindows95が発売されてITが成長し始めた頃にはシステムエンジニアに転職し、SEの次は商社の技術営業を経験し、トータル10年くらいはサラリーマンしてました。最後はマネージャーと衝突して辞めましたけどね。

その時、あー自分は誰かと一緒に歩幅を合わせて働くことはできないなぁと思って、それなら一人でなんかやろうかなーと考え始めてたんです。

そういう上司に出会えたからこそ、今の自分のスタイルに気付けたと思うんで、それだけは良かったかなーって思ってます。

ーーー研究開発とか、SEとか、またまた意外な職種で驚きました。とにかく難しそうなことをこなしてたんですね。衝突からの気づきも貴重な経験ですが、器用なのか不器用なのか分かりませんね笑。

 

BARを開業しようと決めたのはいつ?

マジックバーに出演させてもらってた時に思ったんです。自分でお酒作りをしながらマジック見てもらったら…僕も楽しいし、お客さんも楽しんでくださるんじゃないかなーと。

マジックが1年間で形になったということは、お酒作りも1年間で何とかなるんちゃうか?その気になったら何でもやれるやろ!って気になって。そこからは1回やってまえー!って感じでしたけど、脱サラしてマジックBARをオープンしようと決意しました。

ミナミのパブと阿倍野のBARで1年間修行し、詰め込めるだけ詰め込んで独立しました。

ーーー1年間修行するというしっかりとした計画があったんですね。「その気になったら何でもやれる」って心に響きます。これがなかなか難しい。マジシャンの成功体験も大きいですね。

 

大正区を選んだ理由は?

大正区出身とかではないので、大正区でないと!という考えは正直なかったのですが、駅から近いところで思ってる物件が見つかったので即決しました。

それから15年、ひらたーく続けさせてもらってます。

ーーー 15年はもう大正区にどっぷりですね。この駅近さと、カウンターから全席見渡せる店の広さや形、すごくいいなーって思います。即決正解ですね!

 

Flip-Flapという店名の由来は?

カードマジックの技法、「フリップフラップコントロール」からです。メジャーではないのですが、響きが好きで。

FlipFlapは訳すと、ビーチサンダルなどの「ペタペタという音」って意味なんです。ビーチサンダルでも気軽に来れる店、2階までペタペタ音を立てながら上がってきてくださいね!という想いも込めています。

 

ーーー フリップフラップの響きがかわいいですね。

最後に、flip-flapではなく「Atelier Arrow」ってロゴの入った、またまた意外なものを見せていただきました。

 

緊急事態宣言中に誕生した”レザークラフト”

ペンケース、名刺入れ、キーケースなどの革製品、実は全て矢田さんの手縫い&手作りなんです!!「Atelier Arrow」というブランド名まで。

緊急事態宣言中にやることなくて、趣味で作り始めたそうですが、百貨店に並んでてもおかしくない作品!

どこか縫い目が飛んでたりしないかなー?と、じーっと探してみましたが全然見つかりません。どこからどう見ても全部綺麗!・・・もう職人やん!!

こんな細かい作業は手先が器用な人しかできませんし、やりませんよね。リクエストがあればオーダーも可能だそうです。

なぜレザークラフトを始めたのですか?と聞いてみると、答えは、「モテたいからかな〜」でした笑。

ブレない回答、最高です。

 

取材を終えて

白馬に乗った王子様を待ってる女性がいるならば、白馬に乗れるようになったらモテるかな?というブレない動機で、乗馬のレッスンにも通っていたというマスター。

きっかけが純粋でおもろすぎますが、何事にも挑戦しコツコツと着実に形にされてるってすごいなーって思います。もしかしたら、次はいつの間にかアトリエができてるかもしれませんね。

そんなマスターとの会話を楽しみたい方、落ち着いて飲みたい方、「マスター、いつもの」を見つけたい方も、ぜひあの階段を上ってみてください。

マジックはもう見れませんが・・・あなた好みの「オリジナルな一杯」を作ってくれますよ。

※現在は、まん防で休業中です。最新情報はInstagramでご確認ください。

 

【店舗情報】
Shot Bar Flip-Flap
住 所:大正区三軒家東1-8-24-2F
電話番号:06-6551-7900
営業時間 :19:00~3:00(LO:2:00)
定休日:日・祝
Instagram:@flipflap4936
※最新情報はInstagramでご確認ください。

Nishiura

大正区研究中のライター西浦です。
大正区の魅力を楽しく分かりやすくお届けしていきます。

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