酒屋の4代目がミュージックティーチャー!?【ミュージッククラブ ドレミ】

こんにちは!大正Laboの西浦です。
「ちょっと変わった、おもろい音楽教室があるよ〜」と口コミをいただきました。

音楽教室と聞いても、馴染みのない私にはピンときませんでしたが、聞いてるだけでなんだか楽しそうな匂いがしてきましたよ。
ということで早速、三軒家東にあるこちらの教室にお邪魔してきました。

 

「ミュージッククラブ ドレミ♪」さん

大正駅から徒歩3分、大正通りから少し入ったところにあります。
遠くからでも目立つこの看板!インパクトありますね。そして分かりやすいのが1番です。

 

さすが音楽教室! レッスン科目が豊富!!

ギター、ウクレレ、オカリナ!  大正琴? ハーモニカ!?
ギターとウクレレはよく聞きますよね。オカリナも聞いたことあるのですが…レッスンとかあるんやーという印象。大正琴って!まさしく大正区で習いたい楽器かもしれません。そしてハーモニカにも習うっていうイメージがありません。
色んな楽器のレッスンをされている音楽教室、気になりますよね。 図々しくも色んなレッスンを見学させていただきました!

 

 

まずは、フォークギターのLesson♪


「道標ない旅」という曲を演奏されていました。

選曲は、生徒さんの弾いてみたい曲だったり、先生がチョイスしたり、自由なんだそう。

 

講師は増井先生。一緒に弾いたり、伴奏しながらのレッスンです。どこかで聞いたことある曲〜 めっちゃいいですね。心が和みます。

 

どうしてもうまく弾けないところがあるんです、と仰っていましたが、そこをクリアした時の達成感と嬉しさは最高ですね!

 

ウクレレ、4名のLesson♪

ウクレレの明るい音色で、銀河鉄道999♪ 各パートに分かれて仲間と奏でるハーモニー、素敵です。

 

ウクレレも種類がたくさんあるそうですが、小さめで女性でも抱えられやすくていいですね♪

譜面が読めなくても、弦が4本しかないから、誰でも簡単にコードを覚えられ、何か楽器でも始めたいとお考えの方にオススメだそうです。

 

4名チームの結成はまだ浅いそうで、動画はやめて〜と仰っていましたが、とてもお上手でしたよ!

オカリナのLesson♪

実はオカリナとウクレレも習っているそう!そんな組み合わせもできるレッスンっていいですね。今日はオカリナを聴かせていただきました。

小鳥のさえずりのように可愛らしく、心に染み入る音はとっても心地いいです♪ 楽器もコンパクトで持ち運びやすいのも魅力ですね。

 

講師は増井先生。オカリナの伴奏も素晴らしいです! ギター伴奏での演奏から、オカリナ同士、色々な楽器とのアンサンブルまで幅広く楽しめますよ。

 

ハーモニカのLesson♪

お仕事帰りの時間に通っておられるそうです。ハーモニカって、息を吹き込んだ時だけでなく吸った時にも音がなる構造。見た目はコンパクトで気軽に始められそうですが、実は一番テクニックがいりそう。ここまで吹けるのはとてもカッコイイ!! そんなことを思ってたら、

 

え!? これはお一人分ですか?・・・・ このずらりと並んだハーモニカを見てびっくりしました。そして気軽にとか言っちゃってすみません。音階があって全部音が違うんだそうです。奥が深いとはこのことですね。すごいの連続でした。

 

そして、ハーモニカの講師も増井先生。

大正琴のレッスン写真はありませんが、もちろん増井先生がレッスンされていましたー!!

 

みなさん、もうお気づきでしょうか?

ギター、ウクレレ、オカリナ、  大正琴、ハーモニカ、すべて1人の先生が教えてるんです!

こんな何でもできるってすごいー!そんな多才な増井先生にお話を聞かせていただきました^^

 

 

ドレミ代表の増井康人先生

ドレミを創業して今年で17年、大正区出身のミュージックティーチャーの増井先生です。

音楽は学生の頃から趣味でやっていて、ギターを始めたのは19歳。職業にしてる者としては遅い方だと思います。最初はフォークギターをやり始めて、なんか同じことしかできへんな〜と行き詰まって、習いに行ったのがきっかけでどんどん楽しくなっていきましたね。

大学を出て、野村証券に就職し東京でサラリーマンとして働いていました。バブルの末期くらいでいろんな意味で注目されてた時代ですね。

数年勤め、なんやかんやで、家業継ぐからやめさせてくれと、実家に戻ることになりました。

 

 

実家の酒屋を継ぐために大正区へ戻ってきました!

増井先生の実家は、明治創業の「増井商店」という酒屋さんだったそうです!

 

大正区に戻って2年半くらいは、この場所で「毎度ー!」とか言いながら酒屋の4代目として配達してました。

サラリーマンの時は東京でギター教室に通い、大阪に戻ってきてからも大阪のギター教室に通いながら「毎度ー!」ってやってました。

そんな感じで酒屋の兄ちゃんやってたんですが、
ある時、通ってたギター教室で、音楽の専門学校を卒業したら、講師になれるという話を聞きました。
先生になれんねやー!と思い、それならと、先生を目指して、ある日の朝突然、新潟の山奥へ飛び出しました!

 

ーーー やっぱり音楽の道への夢があったのですね。ドレミさんの場所が酒屋だったことも、増井先生が酒屋の兄ちゃんだったことも驚きです!!

 

 

大正を飛び出し、新潟の音楽学校へ入学!

新潟の音楽学校の夜間コースへ入学しました。

当時27歳で、行くなら学費も生活費も全て自分で出さないといけないので、生活費が安いのも魅力的で新潟行きを決めたってのもありますが、夜間部だったので昼間は近所の工場で働いたらいーよと教えてもらいました。

紹介してくれた工場は、なんと、豆電球を作る工場でした。毎日、豆電球の工場で働くことになるとは(笑)

今思えば、ほぼ豆電球の工場で働いてて、何をしに行ってるんやろ?と思うこともありましたね。

 

ーーー まさかの豆電球の工場との出会いも面白いですが、無事に卒業して、先生になるって目的を果たしたわけですよね。豆電球も無駄じゃないですね^^

 

卒業後は、東京や横浜の音楽教室で4年間先生をしていました。

音楽学校を卒業したら、その学校系列の会社ですぐ先生にはなれますが、ここも結構きつい職場でした。

音楽の世界で、社会保険完備の正社員で、固定給のところがまずなかったので、そういう意味では貴重な会社でしたが。野村証券時代に負けず劣らずで…今では考えらえれないですが、なかなか不思議な音楽教室でしたね。

東京での勤務が大変だと思ってた頃、新潟に転勤になり、さらに3年は新潟で教えていました。合計7年勤めて、またまた大阪に帰ってきました。この時はまだノープランで・・・

 

酒屋が音楽教室に!

ほぼ家出同然で実家を飛び出た感じだったのですが、親父もおふくろも年を取ってきて、いつかは帰らなあかんのかなーと考えてました。

親父は、雇ってた人もやめてもらってギリギリ酒屋を続けてた感じでしたが、そんなところに私はノープランで帰ってきたわけです。
今後どうするか?もう少しゆっくり考えよう、と呑気に構えてたんですが「30過ぎて帰ってきてどないすんねん?」と言われる日々が続き、、、、

「ほんならギター教室したるわー!」って言ってしまってましたね。

どこでやろうかと一瞬考えたんですけど…
親父の様子を見てると、祖父の時代から続けてきた商売をやめるにやめられない状態で、自分では踏ん切りがつけられんのだろう…じゃあ俺がここをギター教室にするから!と言ったら親父も辞めれるし一石二鳥や!と勝手に自分の都合のいいように考え、親父に伝えたわけです。

続けられない事は分かっていた親父は「そうかー」と、あっさり話が進みました。

酒屋を音楽教室に、最初は自分で改装しようとして棚をぶっ壊してましたが、途中でやっぱり、これはあかんやろと考え直して、業者さんにリフォームしてもらい完成しました。結果的に、4月の半ばに帰ってきて5月の連休には決めて7月にオープンしちゃってましたね。

今にして思うと、クラッシックギターは基本的に一番学びました。そのうち、現場に出て色々レッスンするうちに、エレキもやり、ウクレレもやるようになりました。新潟の教室で教えてる時にレッスンのレパートリーが一気に増えましたね。地域性もあり、大正琴の生徒さんが多かったんですよね。オカリナやハーモニカにも触れるようになりましたし。

教室をオープンする時に、レパートリー多い方が楽しいと思い、いろんな楽器を教える事にしたんです。

 

ーーー まさか、酒屋をぶっ壊すことになるとは!! この場所が酒屋だったと思うとなんか不思議ですが、この場所を受け継いでることに変わりはなく、時代の流れとタイミングもありますよね。そして何と言っても増井先生の思い切りとアイデアが素敵です!

 

ミュージッククラブ ドレミ♪という名前の由来

講師として勤めてる時に、もっと敷居の低い音楽教室はできないものなのかな?と考えていたんです。ギターですら敷居が高いイメージがあったので。

ふと、スポーツクラブみたいに気軽に通える音楽教室があったらいいなという妄想があったんです。フィットネスするような感覚で音楽できたらすごいよね、って思って。

「ミュージッククラブ」という名称は実は、スポーツクラブからきています。

 

ドレミの歌という曲が『サウンド・オブ・ミュージック』って映画の中に出てくるんです。先生が子供達に音楽を教えるのですが、子供達の反応が悪く困っていました。そんな時、ちょっと工夫して、楽しく教えてあげると分かりやすくなるというシーンがあり、これはすごいなと思ったんです。

やっぱり教えるって上で、工夫することは大切なことだと思うんです。
それで、わたし的には、ドレミの歌の精神だ!とピキーッと閃いたんです。

それで「ミュージッククラブ ドレミ」という名前になりました。

カラオケ教室ですか?と言われたこともありますが笑

当時はいろんなバックグラウンドがありつつ、割り勘グループレッスンとか、ファミリーレッスンとか、不思議な制度がある、ちょっと変わった不思議な音楽教室としてスタートしました。

 

ーーー 名前の由来がめっちゃしっかりしてて素晴らしい!! まさかスポーツクラブのような・・からきているとも、ドレミの歌の精神からきているとも想像がつきませんでした。聞いてみないとわからないし、面白いですね。

そして、ちらっと聞いててびっくりしたことがもう1つ。

 

授業料を割り勘できるってホンマ?

授業料は1ヶ月(30分×月2回)5,000円〜、
・1回あたりに換算すると2,500円。

・例えば、2人で受講すると1回あたり1人1,250円に!

お友達同士でも、ご家族でも、何人で受講されても、1コマ(30分)の料金は個人レッスンと同じです。

「このシステム、いいと思うのですが、同じようなシステムを導入するところはなかなかないですね。」と仰っていました。まさに、ドレミだけの画期的なシムテムですね!!

これは、気軽に通えそうで、生徒さんに優しいシステム。 一人ひとりに合ったペースでレッスン、これもドレミの魅力です。

 

【レッスン科目】

  • ギター(クラシック・フォーク・エレキ)
  • ウクレレ
  • オカリナ
  • 大正琴
  • ハーモニカ

無料体験レッスンのお申込みはこちらから

 

今後目指しているものは?

誰もが、いつからでも始められる、さらに一緒に楽しめること!がずっとベースにありますね。

新潟で「300人の市民オーケストラ」というのをやったのですが、年齢関係なく皆で集まって、いろんな楽器で合奏できるスタイルがやっぱりいいなーって思ったんです。

まずは1回1回のレッスンそのもののクオリティーを上げ、色んな楽器と合わせるってことで、さらに連動して、みんなで集まれることを目指します。

毎年のコンサートもですが、いつかまた300人のオーケストラ、こんな感じでできたらいいなーって思ってます。

毎日5時間練習しないとできない、という特別なことではなく、さりげなく気軽にやってて、みんなで集まって楽しい、というイメージです。

 

大正区について聞いてみました

かなり住みやすい街ですね。物価も安いですし。

イベントとかいろんな事されてる方が多くて、パワーのある街だと思います。

やっぱり高齢化のイメージは強いですが、今後はもっと、お年寄りが楽しみを持てたり、子供とお年寄りの交流ができたらいいですね。

そんな中で音楽がお役に立てたら嬉しいと思っています。

 

4月の発表会に向けて

毎年ホールを借りて1回、ライブハウスを借りてライブイベントもやっていましたが、昨年はコロナで、ちゃんとした発表会ができませんでした。

今年は久々の発表会! 4月18日(日)に「スプリングコンサート」開催予定です。

もちろん感染症対策を行った上での開催となります。

 

ーーー 生徒さんもこの日を目標に励んでおられるんですね。発表の場があるっていいですよね。人数制限はありますが、ぜひ見に行きたいです♪

 

取材を終えて

色んなレッスンを見学させていただけたり、掘れば出てくる面白い話の数々、まだまだ聞き足りないですが、すごく楽しかったです。快く取材をお受けいただいた増井先生、情報をいただいた松井さん、撮影に協力していただいた生徒の皆様、本当にありがとうございました。

声を発しなくても、笑顔になれる場所、心が豊かになれる場所があるんだなーって実感できました。そして人に感動を与えることができる音楽っていいものですね。見たり聴いたりしていると、自分もやってみたい!ってなりますね。私も密かにやってみたい楽器を妄想中です。

大正と西九条にも教室があります。お近くの方、ぜひ体験レッスンに行ってみてくださいね。

 

【お邪魔した教室】
ミュージッククラブ ドレミ 大正教室
住 所:大正区三軒家東 1-21-18(大正駅より徒歩3分)
電 話:06-7162-4636
営業時間 : 月〜土 10:00〜21:00 日曜日10:00〜18:00
定休日:祝日、1・3週目日曜日、2・4週目月曜日、毎月第五週目(29・30・31日)

Nishiura

大正区研究中のライター西浦です。
大正区の魅力を楽しく分かりやすくお届けしていきます。

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