大阪24区の中でも自慢できる大正区の魅力!! 国の宝「文楽」体験と公演をラボします!

こんにちは!大正Laboライター西浦です。

1/29に行ってまいりました「大正区民限定の文楽」。昨年に続き2回目の参加ですが、もはや楽しみの1つになっています。

今年はなんと、「アリーナ最前列センター」という盆と正月がいっぺんに来たような素晴らしい席をゲットできました!

取材させていただくから特別に?ではなく厳正に、エントリー順だそうです。すでに1年分の運を使い果たした気もしますが…早く行動したらいいことありますね。

ということで、ちゃっかり取材許可もいただき、一歩も席を移動することなく、視界を遮るものもなく、鑑賞させていただきました。

 

文楽ってよう分からんわ〜って方もちょっとお付き合いください!

 

文楽 〜体験と公演〜

この公演は、大阪の伝統芸能でもある「文楽」を気軽に楽しめるがコンセプト。公演の前に分かりやすい解説や体験コーナーがあり、文楽を身近に感じていただくことができます。

大正区わがまちビジョン運営委員会が企画し、大正区と文楽協会とのコラボレーションにより実現!大正区では2006年から毎年実施されているイベントです。

 

大正区民ホールにて

2022年 1/29(土)14:00〜 徹底した感染症対策を実施しての開催となりました。

 

ソーシャルディスタンスを確保した形で、約130名のご参加。

昨年初めて文楽を見た時から、子どもたちや若い世代にも見てほしいなぁって思っていましたが、やっぱりちょっと年齢層は高めでしたー。ちょうど時期的にも仕方なかったかもしれませんね。

 

企画は、大正区わがまちビジョン運営委員会

委員長の上村さんのお母様が、義太夫の三味線弾きをされていたこともあり、「文楽の魅力を皆さんに知って欲しい」という想いで区に掛け合い、予算を取っていただき、そこから年1回の開催が始まったそうです。

 

大正区長ごあいさつ

昨年4月に就任された古川区長も、大正区での文楽公演をとても楽しみにしておられました。

国の宝を、このように身近なところで観れるというのは、なかなかないとおっしゃっていました。本当に貴重な機会をありがとうございます。

 

 

 

文楽とは?

正式名称は”人形浄瑠璃文楽”。大阪で生まれた、日本を代表する伝統芸能の一つです。

正面の舞台では、1体の「人形」を3人の人間が操りお芝居をしています。

そして、向かって右側の”床”と呼ばれる小さな舞台の上では、物語を語る「太夫」と、音楽を奏でる「三味線弾き」が二人で、義太夫節という音楽を演奏しています。

文楽は、この太夫・三味線・人形の三業が一体となった人形芝居です。

 

まずは、

太夫(たゆう)・三味線弾き(しゃみせんひき)による解説

物語には何人かの登場人物が出てくるのですが、その何人もの役を、たった一人の太夫と、たった一人の三味線弾きが語り分け、弾き分けをしているんです!

 

「太夫(たゆう)」とは、

【太夫の解説役は、豊竹靖太夫(とよたけ やすたゆう)さん】

床本(ゆかほん)という台本を読んでいきますが、ストーリーを説明し、台詞を語り、歌を唄う、これを全部1人でやっているんです。

老若男女あらゆる人物になりきって全てを1人で語り分けます。

子供の声は高い声でゆっくりと、お年寄りの声は、低い声と高い声を組み合わせ音の幅をたくさん作ることを意識しているそうです。大きな声を張ってゆったり語ることによって、ごっつい武将の声も表現されていました。

年齢性別を超えた声の変化はすごい!! まさに声優ですね。思わず聞き入ってしまいました。

お腹から声を出せるように、お尻の下に小さな台「尻引(しりひき)」をあてて、両足の爪先を立たせて座っているそうです。常に背筋もピンとしています。

 

「三味線弾き」とは

【三味線の解説役は、鶴澤清𠀋 (つるざわ せいじょう)さん】

太棹三味線(ふとざおじゃみせん)という普通より大きな三味線で、その場の情景や登場人物の心の動きなどを描き出します。

一番地味な印象を持たれているという三味線弾きですが、目立ちすぎてもいけないし、さりげなく音を耳に入れて皆さんを楽しませてくれている存在です。

お話や説明がとても面白くお客さんのハートをぐっと掴んでおりました。

三味線の音一つで、淋しい情景も楽しい情景も浮かんできます。劇中で三味線の音を聞くのが楽しみになりました。

 

 

人形遣いの解説と体験

【人形の解説役は、吉田一輔(よしだ いちすけ)さん】

太夫の語りと、三味線に合わせて人形を操っているのが「人形遣い(にんぎょうつかい)」

昔は小さい人形を1人で操っていたそうですが、より人間に近い動きや、人間の内面まで表現しなくてはいけなくなり、280年前に「3人遣い」という技法が初めて舞台に登場したそうです。

このように、1体の人形を3人で操っています。

  • 向かって左の方が、人形の頭と右手を遣う「主遣い(おもづかい)」、
  • 真ん中の方は、足を遣う「足遣い(あしづかい)
  • 向かって右の方は、左手を遣う「左遣い(ひだりづかい)」と呼ばれています。

 

一番難しいところは、3人で息を合わせること

どうやって息を合わせてるか?というと・・・主遣いから、左遣い、足遣いへサインを送っているそうです。

頭の動き、肩の動き、主遣い自身のちょっとした腰の捻り方でサインを送っているそうですが・・・見てる方には全然分かりません。

これを覚えるのにすごく時間がかかるそうです。長年の経験と信頼関係で成り立っていますよね。

 

 

今年の体験は・・・「足遣い」

今回はコロナ禍ということもあり、観客が舞台に上がっての体験はなく、足遣いの体制がどんだけ大変かということを教えていただきました。

なんと、この斜めの体制で、左遣いにも気を使いながら20分踏ん張っていなければならないそうです。(こんな体験はしたくないと思いながら、昔、野球部がやってた空気椅子を思い出しました・・・)

見てるだけでも大変さが伝わる!!という心の叫びが聞こえたようで、やってみたい方はご自宅で体験してみてください!となりました、笑。

人形遣いは、まず足遣いから始めて、次いで左遣い、そして主遣いへと進みますが、「足十年、左十年」といわれるような、長い修練を必要とします。

おもしろさだけではなく、修業を積んで芸を引き継ぐということの厳しさも伝わってきましたが、実演の前にこのような解説があるとすごく分かりやすくてありがたいです。

さて、いよいよ公演が始まります。

 

 

文楽実演 「傾城阿波の鳴門」より、巡礼歌の段

阿波徳島の藩主玉木家のお家騒動にまつわるある母と子の物語。

娘の両親を慕う気持ちと会いたい願望、母の我が子を思う愛情と名乗れない葛藤が、三人操りの人形芝居でリアルに表現されます。

あらすじ

十郎兵衛・お弓の夫婦は、徳島の玉木家の家宝国次の刀を探すため、大阪の玉造に住み、十郎兵衛は名前も銀十郎と変え盗賊の仲間に入っていました。

お弓が留守番をしているところに手紙が届きました。十郎兵衛らの悪事が露見し、追っ手がかかったので、早く立ち退くようにとの知らせでした。お弓は夫の無事と刀の発見を祈って神仏に願をかけているところに、順礼の娘が訪れます。

国許に残してきた自分の娘と同じ年頃なので、話を聞いてみると両親を探して徳島からはるばる旅をしてきたという身の上を語ります。両親の名前を聞いてみると間違いなく自分の娘であることがわかりました。今すぐに抱きしめ母と名乗りたい思いを抑え、盗賊の罪が娘に及ぶことを恐れて、国へ帰るように諭します。そしてこのままここにおいて欲しいと頼むおつるを、お弓は泣く泣く追い返します。

おつるの歌う順礼歌が遠のくと、お弓はこらえきれずに泣き崩れるのでした。しかし、このまま別れてはもう会えないと思い直し、急いでおつるの後を追うのでした。

 

人形遣いの基本の衣裳は、「黒衣(くろご)」と「頭巾(ずきん)」です。伝統芸能の舞台上では、黒は「見えない」という約束事があり、黒衣も見えないことになっています。

どんな人が人形を遣っているのか、顔を見てみたいという観客の期待に応えた姿で、主遣いは紋付の着付(きつけ)と袴(はかま)を着けて舞台に立ちます。

 

 

続きは、THE大正さんの動画で!

写真と文章だけでは語りつくせません。ぜひとってもクリアな映像と迫力ある音で、三業一体の芸術公演をお楽しみください。

 

 

ケーブルテレビ「ベイコム」でも放送されます(2/4〜11)

ベイコムさんも取材されていました!

こちらからアプリをダウンロードすると「週刊Bayニュース」で2/4(金)〜11(木)に無料でご覧いただけます。

 

最後に

今年も素敵な時間をありがとうございました! この内容を無料で見せていただけるという贅沢を味わえるのは大正区ならでは!

初回とはまた違った感覚で「文楽」を楽しむことができました。是非、子どもたちや若い世代にも見ていただきたいです。

少しでも興味が湧いた方、来年の開催も楽しみにしておきましょう。