創業41年!伝統を守りながら新しい味に挑戦し続ける老舗ケーキ店【ノエル】

こんにちは!ライター西浦です。

大正区発のロールケーキ「大正巻」をご存知でしょうか。大正区の方ならピンときた方も多いのでは?

その大正名物を生み出し、40年以上も地元の方に親しまれ、今も進化し続けているケーキ屋さんをご紹介いたします。

 

「ケーキハウス ノエル」さん

1980年創業、大正駅から徒歩2分の場所にあるケーキ屋さん。赤を基調とした賑やかな外観が目印です。

「Noel」とはフランス語でクリスマスの意味があり、いつでもクリスマスの様に人々が笑顔で賑わってますようにという想いで名付けられたそうです。

 

デコレーションケーキから焼き菓子まで、バラエティに富んだ商品がずらり。この空間にいるだけで気分が上がります♪

 

店内にはカフェスペースも

ショーケースに並ぶ美味しいケーキをすぐに食べたい!そんな夢が叶う場所があるとは嬉しい限りです。

早速いただいたのは、こちら。

 

ムッシュシブースト

カスタードクリームのムースをキャラメリゼ。ブリュレとタルトが一度に味わえる贅沢なケーキです!欲張りな私にとって至福のひと時♡

ブリュレのケーキは特に女性に人気だそうです。めっちゃ共感しました。

そしてもう1つ

 

 

ピスタチオとホワイトチョコのとろ〜りタルト

こちらは編集長のチョイスです。なかなか洒落たのを選ばれましたね。こちらのピスタチオは若者に人気なんだそう!

 

他にもオススメケーキやお店のこと、いろいろ教えていただきましたよ。

 

 

Noelのパティシエ、河野さん親子です

(左:2代目 河野 巧也さん / 右:初代 河野 義克さん)

父と息子でパティシエって素敵ですよね。

先代の義克さんは、神戸でパティシエとしての修行を積み、雑誌・メディア出演も多数、数々の賞もおさめられた凄腕パティシエ。1980年に独立、地元大正区にCake House Noelを構えられました。

そんなお父様の元で、小さい頃からケーキ屋の息子として育った2代目の巧也さんにお話を聞かせていただきました。

 

いつからケーキ屋を継ごうと考えてましたか?

それが、全く考えてなかったんです。

後継がなあかんとか、一度も言われたことがなかったので。ただ日々をこなしていたら気がつけば今があるという感じです。

クリスマスとかイベント時はお手伝いしてましたが、ケーキを触るとかは一切なかったですしね。

 

ケーキは先代から学ばれたのですか?

高校卒業してケーキ屋さんに何軒か修行に行きました。

今思えば、石橋を叩いてきた感覚なのでプレッシャーは全然なく、後を継ぐというか、続けていくにはとりあえず勉強せなあかんなと思っていました。

作るのは好きで、子供の時にプラモデル作ってる延長なんですよね。おもちゃがケーキに変わった感じですね。

 

ーーー めっちゃ意外でした。何のプレッシャーもなかったんですね。だからこそ?自然と自分の道をしっかり考えてはったんですね。素晴らしい! プラモデルを作るのが好きな器用さ、もう昔から素質はありましたね。

それを見守ってこられた先代。笑顔からも分かるように優しさが溢れ出てますね。親子の絆が感じられた瞬間でした。

 

パティシエという職業で大変な事はありますか?

一番苦しいのは行き詰まった時ですかね。アイデアとか、形にならないとか・・・

でもなんか全てタイミングなんですよね。どんな職業でも同じだと思うんですが、今日やってあかんくても、明日やったら出来たとか。ある日突然うまくいく事もありますしね。

新しいものを考えて完成した瞬間、いい物ができたと思えた瞬間は一番楽しいです。これが受け入れられなかったら辛いですけどね笑。

 

ーーー新しいものを 生み出すって本当に大変ですよね。それでも諦めない精神、心に刺さるフレーズです。「何度でも何度でも♪」の応援ソングが聞こえてきました。

 

Noelさんのこだわりは?

材料ですかね。

卵・小麦粉・バター・生クリーム全て厳選の国産ブランドを使用。砂糖は国産とフランス産高級砂糖を使用。チョコレートはそれぞれ個性があるので、ケーキの種類によってベルギー産とフランス産で分けてたりしています。

そして「安心・安全な洋菓子」ということにもこだわっています。

 

基本は先代のレシピ、そこに時代に合わせたメニューを取り入れています

自分が作りたいのは、どちらかといえばフランス菓子系のケーキなので、フランスにも足を運び、食べ歩いたりして研究しました。ヨーロッパは素材を食べる文化なんで、シンプルなものが多いですが、日本ではやっぱりそれだけでは厳しいのでフルーツが乗ったケーキも外せません。先代のレシピ+新たなレシピにも挑戦しながら、お客さんの好まれるものも変わらず作っています。

 

 

おすすめ商品を教えていただきました

大正巻

うわさの!大正区名物のロールケーキです。京きな粉が練りこまれたしっとりふんわり生地に、軽やかな生クリーム。そして丹波篠山の黒豆がアクセントになっています。生地の表面もきな粉で覆われていて、和と洋が調和したロールケーキです。

まさに、昭和感漂う大正区と、おしゃれで新しい大正区のイメージとも重なりますね。ちなみに粉糖で引かれた白いラインはなんと、大正通りの交差点をイメージされているそうです。

ますます愛着が沸きますね。手土産にもオススメな大正区自慢の逸品です。

 

サンジェルマンショコラ

ショコラ系は幅広い世代に人気だそうです。一つ一つ手書きのイラストが入ったプライスカードも素敵ですね。

 

彩り鮮やかフルーツタルト

年配の方に人気なのはフルーツ系だそうです。意外にも若い方はフルーツが乗ってるケーキをあまり選ばないだそう。海外のスイーツが身近になったからか?こんな時代の流れもあるんですね。

 

 

甘い誘惑

え!? ちょっとドキッとしました。

突然、斬新なネーミングの赤いケーキ。全て2代目が考えられいるそう。ロマンチックすぎます。

「甘い誘惑1つ」って、なかなか声に出して言いにくいのですが・・・笑

お客さんにツッコミを入れられる事もあるそうですが、それも話のネタに会話を楽しまれてるそうです。

 

 

バースデーケーキも種類が豊富!

定番の生クリームから、チョコやフルーツ、ブリュレが乗ったタルトのデコレーションまで、家族でも毎回違うケーキを楽しめますね。

 

お子様に人気のキャラクターケーキも♪

好きなキャラがケーキになって出てきたら嬉しさ倍増ですね!!3Dデコレーションもありますよ。

 

卵を一切使わない、バースデーケーキ

「卵アレルギーでも食べれるケーキはないの?」と言われる事が増え、ふわふわもちもちのケーキが出来上がったそうです。

卵アレルギーの方でも美味しく食べれるケーキは嬉しいですね。

ホールケーキのみ4号から対応可能です。(1週間前までに要予約)

 

遠方の方には、ケーキを冷凍でお届けしています。

以前はケーキを冷凍して送ると言ったら、「え?冷凍するの」と言われることもありましたが、ここ何年かで世の中の意識が変わってきましたね。

大正巻はもちろん、フルーツの乗っていないホールケーキ等は冷凍配送可能です。(店頭での受付になります。詳しくはスタッフまで)

冷凍の場合は、解凍は冷蔵庫でしていただき、当日中にお召し上がりいただいています。

もちろん焼き菓子等の発送も承っております。

 

 

これからどんなお店にしていきたいですか?

ここ何年かで若いお客さんも増え、求められてるものも感覚的に、変わってるなと感じています。

昔ながらのケーキ屋さんのケーキを好まれる方も多いので、時代に合わせた洋菓子も揃えつつ、昔ながらのケーキもバランスよく取り入れ提供していきたいと思っています。

 

取材を終えて

取材時もひっきりなしに来店されるお客さん。

バースデーケーキを予約しに来たお子さんと「何歳になったん?」「大きくなったなぁ」という会話にほっこりしました。地域の方の日常に寄り添ってくれるケーキ屋さんなんですね。

昔から親しまれている日本のケーキと、話題のフランス系のケーキがあり、時代に合わせて新しいものに変えていくのではなく、和と洋をバランスよく組み合わせ、新旧大切に築いていくお店。

手土産にも、自分へのご褒美にも、ちょっとお茶したいときにもノエルさん。

皆さんのお好みのケーキを探しに行ってみてくださいね♪

 

 

【お邪魔したお店】
ケーキハウス ノエル
住 所:大阪市大正区三軒家西1-25-9 松尾ビル 1F
電話番号:06-6554-2090
営業時間 : 10:00〜20:00
Cafe 11:00〜18:30(L.O 18:00)
定休日:不定期

Nishiura

大正区研究中のライター西浦です。
大正区の魅力を楽しく分かりやすくお届けしていきます。

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