こんにちは!ライター西浦です。
大正区発のロールケーキ「大正巻」をご存知でしょうか。大正区の方ならピンときた方も多いのでは?
その大正名物を生み出し、40年以上も地元の方に親しまれ、今も進化し続けているケーキ屋さんをご紹介いたします。
「ケーキハウス ノエル」さん
1980年創業、大正駅から徒歩2分の場所にあるケーキ屋さん。赤を基調とした賑やかな外観が目印です。
デコレーションケーキから焼き菓子まで、バラエティに富んだ商品がずらり。この空間にいるだけで気分が上がります♪
店内にはカフェスペースも
ショーケースに並ぶ美味しいケーキをすぐに食べたい!そんな夢が叶う場所があるとは嬉しい限りです。
早速いただいたのは、こちら。
ムッシュシブースト
カスタードクリームのムースをキャラメリゼ。ブリュレとタルトが一度に味わえる贅沢なケーキです!欲張りな私にとって至福のひと時♡
ブリュレのケーキは特に女性に人気だそうです。めっちゃ共感しました。
そしてもう1つ
ピスタチオとホワイトチョコのとろ〜りタルト
こちらは編集長のチョイスです。なかなか洒落たのを選ばれましたね。こちらのピスタチオは若者に人気なんだそう!
他にもオススメケーキやお店のこと、いろいろ教えていただきましたよ。
Noelのパティシエ、河野さん親子です
(左:2代目 河野 巧也さん / 右:初代 河野 義克さん)
父と息子でパティシエって素敵ですよね。
先代の義克さんは、神戸でパティシエとしての修行を積み、雑誌・メディア出演も多数、数々の賞もおさめられた凄腕パティシエ。1980年に独立、地元大正区にCake House Noelを構えられました。
そんなお父様の元で、小さい頃からケーキ屋の息子として育った2代目の巧也さんにお話を聞かせていただきました。
いつからケーキ屋を継ごうと考えてましたか?
それが、全く考えてなかったんです。
後継がなあかんとか、一度も言われたことがなかったので。ただ日々をこなしていたら気がつけば今があるという感じです。
クリスマスとかイベント時はお手伝いしてましたが、ケーキを触るとかは一切なかったですしね。
ケーキは先代から学ばれたのですか?
高校卒業してケーキ屋さんに何軒か修行に行きました。
今思えば、石橋を叩いてきた感覚なのでプレッシャーは全然なく、後を継ぐというか、続けていくにはとりあえず勉強せなあかんなと思っていました。
作るのは好きで、子供の時にプラモデル作ってる延長なんですよね。おもちゃがケーキに変わった感じですね。
ーーー めっちゃ意外でした。何のプレッシャーもなかったんですね。だからこそ?自然と自分の道をしっかり考えてはったんですね。素晴らしい! プラモデルを作るのが好きな器用さ、もう昔から素質はありましたね。
それを見守ってこられた先代。笑顔からも分かるように優しさが溢れ出てますね。親子の絆が感じられた瞬間でした。
パティシエという職業で大変な事はありますか?
一番苦しいのは行き詰まった時ですかね。アイデアとか、形にならないとか・・・
でもなんか全てタイミングなんですよね。どんな職業でも同じだと思うんですが、今日やってあかんくても、明日やったら出来たとか。ある日突然うまくいく事もありますしね。
新しいものを考えて完成した瞬間、いい物ができたと思えた瞬間は一番楽しいです。これが受け入れられなかったら辛いですけどね笑。
ーーー新しいものを 生み出すって本当に大変ですよね。それでも諦めない精神、心に刺さるフレーズです。「何度でも何度でも♪」の応援ソングが聞こえてきました。
Noelさんのこだわりは?
材料ですかね。
卵・小麦粉・バター・生クリーム全て厳選の国産ブランドを使用。砂糖は国産とフランス産高級砂糖を使用。チョコレートはそれぞれ個性があるので、ケーキの種類によってベルギー産とフランス産で分けてたりしています。
そして「安心・安全な洋菓子」ということにもこだわっています。
基本は先代のレシピ、そこに時代に合わせたメニューを取り入れています
自分が作りたいのは、どちらかといえばフランス菓子系のケーキなので、フランスにも足を運び、食べ歩いたりして研究しました。ヨーロッパは素材を食べる文化なんで、シンプルなものが多いですが、日本ではやっぱりそれだけでは厳しいのでフルーツが乗ったケーキも外せません。先代のレシピ+新たなレシピにも挑戦しながら、お客さんの好まれるものも変わらず作っています。
おすすめ商品を教えていただきました
大正巻
うわさの!大正区名物のロールケーキです。京きな粉が練りこまれたしっとりふんわり生地に、軽やかな生クリーム。そして丹波篠山の黒豆がアクセントになっています。生地の表面もきな粉で覆われていて、和と洋が調和したロールケーキです。
まさに、昭和感漂う大正区と、おしゃれで新しい大正区のイメージとも重なりますね。ちなみに粉糖で引かれた白いラインはなんと、大正通りの交差点をイメージされているそうです。
ますます愛着が沸きますね。手土産にもオススメな大正区自慢の逸品です。
サンジェルマンショコラ
ショコラ系は幅広い世代に人気だそうです。一つ一つ手書きのイラストが入ったプライスカードも素敵ですね。
彩り鮮やかフルーツタルト
年配の方に人気なのはフルーツ系だそうです。意外にも若い方はフルーツが乗ってるケーキをあまり選ばないだそう。海外のスイーツが身近になったからか?こんな時代の流れもあるんですね。
甘い誘惑
え!? ちょっとドキッとしました。
突然、斬新なネーミングの赤いケーキ。全て2代目が考えられいるそう。ロマンチックすぎます。
「甘い誘惑1つ」って、なかなか声に出して言いにくいのですが・・・笑
お客さんにツッコミを入れられる事もあるそうですが、それも話のネタに会話を楽しまれてるそうです。
バースデーケーキも種類が豊富!
定番の生クリームから、チョコやフルーツ、ブリュレが乗ったタルトのデコレーションまで、家族でも毎回違うケーキを楽しめますね。
お子様に人気のキャラクターケーキも♪
好きなキャラがケーキになって出てきたら嬉しさ倍増ですね!!3Dデコレーションもありますよ。
卵を一切使わない、バースデーケーキ
「卵アレルギーでも食べれるケーキはないの?」と言われる事が増え、ふわふわもちもちのケーキが出来上がったそうです。
卵アレルギーの方でも美味しく食べれるケーキは嬉しいですね。
ホールケーキのみ4号から対応可能です。(1週間前までに要予約)
遠方の方には、ケーキを冷凍でお届けしています。
以前はケーキを冷凍して送ると言ったら、「え?冷凍するの」と言われることもありましたが、ここ何年かで世の中の意識が変わってきましたね。
大正巻はもちろん、フルーツの乗っていないホールケーキ等は冷凍配送可能です。(店頭での受付になります。詳しくはスタッフまで)
冷凍の場合は、解凍は冷蔵庫でしていただき、当日中にお召し上がりいただいています。
もちろん焼き菓子等の発送も承っております。
これからどんなお店にしていきたいですか?
ここ何年かで若いお客さんも増え、求められてるものも感覚的に、変わってるなと感じています。
昔ながらのケーキ屋さんのケーキを好まれる方も多いので、時代に合わせた洋菓子も揃えつつ、昔ながらのケーキもバランスよく取り入れ提供していきたいと思っています。
取材を終えて
取材時もひっきりなしに来店されるお客さん。
バースデーケーキを予約しに来たお子さんと「何歳になったん?」「大きくなったなぁ」という会話にほっこりしました。地域の方の日常に寄り添ってくれるケーキ屋さんなんですね。
昔から親しまれている日本のケーキと、話題のフランス系のケーキがあり、時代に合わせて新しいものに変えていくのではなく、和と洋をバランスよく組み合わせ、新旧大切に築いていくお店。
手土産にも、自分へのご褒美にも、ちょっとお茶したいときにもノエルさん。
皆さんのお好みのケーキを探しに行ってみてくださいね♪
【お邪魔したお店】
ケーキハウス ノエル
住 所:大阪市大正区三軒家西1-25-9 松尾ビル 1F
電話番号:06-6554-2090
営業時間 : 10:00〜20:00
Cafe 11:00〜18:30(L.O 18:00)
定休日:不定期