店頭のソフトクリーム点灯が元気の印!「三志郎劇場」なる大正区のお茶屋さん【松田松翠園茶舗】

こんにちは!大正Laboライターの西浦です。

いつも、大正駅から三泉商店街に行く時に何気なく通る道、実は「三軒家中央商店街」というまた別の商店街だったのです!!

 

三軒家中央商店街

「三泉商店街」の北側からアーケードが繋がっています。こちらもシャッター商店街。商店街のはずが、アーケードの中には民家がある!なんでもありですね。 そしてお店はぽつん、ぽつん、という感じなのですが・・・

 

 

店頭のソフトクリームが点灯しているお店発見!

遠くからでも確認できます!シャッター街だからこそ目立つのか?とにかくソフトクリームは重要な目印なのです!!

 

 

松田松翠園茶舗さん

「まつだしょうすいえんちゃほ」さん。なかなか長い店名でした。この商店街の筋をあちこち移動されてるそうですが、トータル60年営業されているお茶屋さんです。

 

 

お茶処と書いてるのにのにビスケット売ってるやん!!

麦茶の横にはビスケットが100円!しかも炭焼きって、美味しそう〜

 

 

お茶処と書いてるのにのにコーヒーも売ってるやん!!

いや、お茶屋さんだからと言ってお茶だけを売らなあかんことはないですよね。でもお茶とコーヒーの組み合わせって珍しい気もしますし、UCCも謎ですし、

いろいろ気になったので、お茶と珈琲とビスケットの関係を探るべく、ふらふらとお邪魔させていただきました。そして優しく出迎えてくれたご主人にお話を聞かせていただきました^^

 

 

こちらがご主人の松田三志郎氏

三四郎でなく三志郎!志が入ったお名前!「かっこいいお名前ですね!」と思わず言っちゃいました。すると、

「名前負けしてまんねん!」と笑って返してくれました!!!

 

御年84歳! 今の80代はこんなにお若いのか!お年を聞くまでは70歳くらいと思ってましたー。それを三志郎さんに伝えると、

「もっと若くゆーてやーと怒られましたけど笑

そこはもっともっとなのですね。 十分若いのですが気持ちは60代のようです!!

生まれも育ちも大正区!なんと、ひ孫さんもいるそうです。

もう自己紹介だけで楽しくなってきました。

 

三志郎さんはここに住んでいる、つまり店舗付き住宅です。

自分の家やからやっていけてるけど、家賃払ってまではやっていけないと。悲しいような嬉しいような複雑な気持ちになりましたが、元気にやってくれてることが一番です!

「昔は商店街も賑やかでいいとこやったでー。魚屋、乾物屋、豆腐屋、本当に何でも揃ってて、人が通れないくらい賑やかだった。」

しかしスーパーとともに衰退していったと・・・

「商店街はいーよ〜 アーケードは涼しくていーよ〜 雨の日は濡れずに買い物できるしね。みんな駅に行くのにここ通ってるけど、今は素通りやなー」

確かに自転車で、サーっと通って行く人多いですよね。

 

 

昔はお茶屋も外商が大方だった

その昔、30年前くらい昔、北は向日町から南は岸和田まで、車で会社をいっぱい回ってお茶を販売していたそうです。

昔はお茶屋、文房具屋、クリーニング屋、が外商のセットだったとか。

「世の中の流れで、Faxですぐ物を持ってくるようになったから、今は用無しや!町の文房具屋もなくなっていったやろー。」

 

ーーー確かに。昔はネットもコンビニも無くて文房具屋に鉛筆を買いに行ってたな。いつの間にか当たり前になっていたことに気づかせていただけました。

そんなこんなで、コーヒー売り始めて30年。お茶だけではあかん、なんか新しいことをやらなと思いコーヒーの販売も始めたそうです。

 

 

コーヒーは自家焙煎

ゴールドブレンドとマイルドブレンドがあります。

 

 

三志郎氏、なにやら動かし始めました・・・

これがコーヒーの焙煎機です。生の豆を煎るそうです。

 

生豆!

黒くなる前の白い豆。なかなかこの姿を見ることがないので新鮮でした。三志郎氏の好みでブレンドされてるそうです。

 

 

突然ですが、生豆を投入!焙煎をはじめます。

 

 

コーヒーの生豆を加熱して「コーヒー色」にする工程です。

「機械が小さいから一度にたくさんは無理やねん」

自動にすると焦げすぎたりするので様子見ながらやってるそうです。

 

 

これ以上忙しくなると近所からクレーム来るわ~!

え?クレーム?

コーヒーのいい香りに癒されますが煙もなかなかですね。辺りが白くなってますー。

この小さな焙煎機でも結構煙が出るんですね。

「これ以上大量に焙煎したら煙がえらいことになって近所に迷惑かかりまんねん。」

なるほど、やりすぎたら煙が充満して火事と間違えられるんですね・・・

一度にできないけど少しずつのんびり焙煎。小さな機械ですがそれくらいがちょうどいいのだそうです。

「これ以上忙しなっても困るってわけで。今更欲出して儲からんでいいねん!」

欲出していい話乗ったらあかん、騙されんねんでーとご近所さんで話しているそうです。「ただより怖もんはない」と教えてくれましたw

お話ししてる間に焙煎完了!

 

 

 

買わんでええから飲んでいき~!

え? ただですか??

飲んでみなわからんやろ〜と、豆を挽き始め、挽きたてのコーヒーを淹れてくれました。

「美味しい珈琲を淹れることもボケ防止になるねん!」と。

純粋に私のために淹れてくれたコーヒーなんですね。その言葉を信じますw

 

 

コーヒーの香りにつられ?次々と現れるご近所さん

上は98歳のおばあちゃんまで!平均年齢80歳のみなさんが散歩の途中に寄られるそうです。

 

おばあちゃんの第一声が、「あんたえらい若いお姉ちゃん呼び込んでるなぁー」

どうやら私が若いお姉ちゃんのようです。

 

「若い子に遊んでもらってるんやー」

この中ではどう見ても私が一番若い!嬉しいような逆に遊ばれてるような、そんな笑いが飛び交う空間。なごみます。

 

三志郎さんオススメのブレンド、おばあちゃんと一緒にいただきました。

見た目は濃いですが後味がスッキリ!とっても美味しいです。みんなが気に入るお味!さすが長年培ったブレンド力ですね。

 

「この店は通るたびにお客さんがおるからなかなか寄られへんねん」とおばあちゃんが教えてくれました。すると、

「話ししてたらボケ防止になるからみんな呼び込んでるねん」

なるほどねー。

「今朝は○○さんも来てはったで!」

でもおばあちゃんにはこの会話が聞こえてないようです笑。

三志郎さんが次に発した言葉は、

「補聴器買いなはれー!」

この声は届いたようです。

 

「いらんことは聞こえんでえーねん。」

なるほど。おばあちゃんのナイスな答えに爆笑してしまいました。それは便利な耳ですね!いらんことだけ聞こえてるかもしれませんが、おばあちゃんには補聴器は必要ないそうです。

 

こんな私のことをお嬢さんとチヤホヤしてくれたのでついつい長居してしまいました。

 

そして肝心な、おすすめなお茶を聞いてみました。

八女茶がよく出てるそう。ってゆーても言うほど売れない。買ってくれるのは昔からのお客さんがほとんどだそうです。

 

なんと!!お茶に貼ってるラベルは三志郎さんの自作!ご自身でパソコンで作ってるそうです。無料のテンプレを探してきてデザインしてるとか。

冷蔵庫に入れても破れないように上からテープで貼って防水シール的に工夫してるそうです。やるやん!!

お茶もコーヒーも冷蔵庫に入れて保管するのがおすすめだそうですよ!

 

 

買わんでええから飲んでいき~!

え?また ただですか?? さっきも聞きました笑。合言葉ですね。2回目もこの純粋なお言葉に甘え、美味しい八女茶もいただきました^^

鮮やかなグリーン。 緑茶を飲むと落ち着きますね。深蒸しという製法のお茶だそうです。それはペットボトルとは比べ物になりません。

「若い人は急須使わない。宣伝に負けて便利なお茶を飲んでいる」

「パックでは出しえない味があるんだけど、若い子はなかなか分かってくれないね。」

若い子は共働きで、晩にしか買い物行けない。商店街は閉まってるしお茶屋さんに行くこともなくなるわなー。

大正区のお茶屋さんも殆どなくなっているそうです。
そんな私は、炭焼きビスケットと麦茶を買って帰りました。(八女茶じゃなくてすみません。。。)

なぜビスケットも置いてるか? それは「シンプルに美味しい物」だからだそう。

素朴だけど変なものが入ってないから安心して食べれる。変なもん置いたら信頼に関わるしね。

なるほどー!

 

 

最後に

「もっと若返りたいけど無理があんねん!」

三志郎さん、その気持ちだけで十分お若いです^^

 

「しょーもないことばっかり言ってると楽しい!真面目なことゆーてたらボケるんや」

元気でいるのが自分のためでもあるしね。

 

「免許はもう危ないって息子に返納させられたされたから、今は電動自転車でウロウロしてるんやー。話のネタ仕入れるために笑」

もう84歳とは思えないほどのフットワークの軽さ!見習います!!名言もたくさんありがとうございます。随分笑わせていただきまして。

私もこんなハッピーな80代を過ごしたい!と思ったのでした。そのためにはもう働きすぎたってくらい頑張らないとね。

そしてその電動自転車で集めたネタをまた聞きに伺いたいと思います^^

ぜひ皆さんも、三志郎さんのボケ防止に、コーヒーかお茶をいただきに寄ってみてくださいね。

お店が開いてるって目印は「ソフトクリーム」の点灯ですよ!

 

 

【お邪魔したお店】

松田松翠園茶舗

住 所:大阪市大正区三軒家西2-13-25

電話:06-6551-4412

営業時間 : 9:00~17:00

定休日:火曜

Nishiura

大正区研究中のライター西浦です。
大正区の魅力を楽しく分かりやすくお届けしていきます。

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2件のコメント

  1. As long as there is a network, remote real – Time recording can be performed without special hardware installation.

  2. When you forget the password to lock the screen, if you do not enter the correct password, it will be difficult to unlock and gain access. If you find that your boyfriend/girlfriend is suspicious, you may have thought about hacking his Samsung phone to get more evidence. Here, we will provide you with the best solution on how to crack Samsung mobile phone password.

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