創業85年!大正区にまつわる和菓子が人気の【御菓子司 平和堂】

こんにちは!大正Labo西浦です。

大阪のIKEAの近く、大正区鶴町に、工芸和菓子で賞をとったり、大正区名物のおもしろい和菓子を作ってるお店があると情報をいただき、大正駅から大阪シティバスに乗って遠征してまいりました。鶴町2丁目下車徒歩5分。大正通り沿いに和菓子店を発見しました。

同じ大正区でも、鶴町はのどかですね。

 

「御菓子司 平和堂」鶴町本店

1936年創業、今年で85周年を迎える和菓子屋さんです。
昔は堺の市場やスーパーに出店されてましたが、土地開発により、もともと工場だったこの場所に20年前に移転されました。

 

南恩加島にも支店があります。

スーパーニッコーさんの横で営業されています。鶴町よりは大正駅寄りですね。(大阪シティバス 南恩加島停留所より徒歩1分)

この場所で5年持ったらええ方やと言われていたそうですが、なんとかお客さんに支えられて23年目だそうです。素晴らしい!

 

店内には楽しい商品がずらり

(鶴町本店)

上生菓子をはじめ、季節の和菓子、大福、まんじゅう、カステラ、和ラスク、パイ、練り羊羹、ゼリーに贈答品や進物まで、魅力的な和菓子がたくさん並んでいます。仕入れの商品はなく全て平和堂さんの自社製品です。

ここからすでに”こだわり”が感じられますね。「平和堂」さんの和菓子屋や歴史について店主さんにお話を聞かせていただきました。

 

 

平和堂3代目の和菓子職人、小坂さん

小学校4年生から大正区民です。もうこの頃から和菓子屋を継ごうと決めてたとか。

18歳で和菓子の世界に入り30年以上のキャリアを持つ3代目です。富田林、東大阪、阿倍野区の和菓子店でトータル8年間の修行を経て平和堂の代表を務められています。

 

噂の工芸和菓子

和菓子の博覧会で受賞されたという工芸和菓子の作品。噂の作品はこれだったんですね。美しい。さすが職人の技ですね。こんなに菊の種類があることにも驚きですが、めっちゃ器用で繊細!この集中力は半端ないですよね。作ってるところを見てみたい!

 

季節の上生菓子

こちらも職人の技が光る上生菓子。素敵ですね。和菓子屋さんでもなかなかお目にかかることができない商品ではないでしょうか。内容は毎月変わるそうです。和菓子で季節を感じられるのっていいですね。食べるのがもったいないですが。

 

かわいいキャラクターの上生菓子もありますよ。うさぎちゃんかわいい!

引き出物などにもおすすめで、オーダー可能です。

 

平和堂の名物は?

「栗どら焼き」が名物です

ふっくらと焼き上げた一文字生地で極柔らかい刻み栗入りの粒あんを挟んだ逸品です。

あずきには自信があります!

青森小豆を使ってます。よく聞くのは十勝産だと思うのですが、大阪で「青森小豆」を使ってるのは平和堂だけです。羽釜で炊くんですが、風味がビックリするくらい違うんですよ。

こしあんもこだわっています。こしあんは、炊いて裏ごしして絞って砂糖入れて炊くので半日以上かかります。時間もかかるし難しいので、大概のお店はこしあん買って砂糖と混ぜて炊いてることが多いんです。あんこ買ったら1時間でできるのでね。

うちはこだわりがきついんでね(笑)全部やってます。

 

ーーー青森県産の小豆をいただきました。小豆の味が一瞬で口に広がります。確かにめちゃ美味しい!粒がしっかりしてて小豆感をすごく感じました。これはまた食べたくなる味ですね。和菓子屋さんはこだわりきつくていいと思います^^

 

「大正区」にまつわる人気の和菓子を紹介

これいいですねー!和菓子で大正区巡りができます♪ 大正区好きにはたまりません。いろいろ組み合わせて贈答用としても喜ばれてるそうです。では大正区にまつわる和菓子を5つ紹介しますね。

大正船さんぽ

しっとりバター生地に粒あんが入ったお饅頭です。大正区民の交通手段では日常な渡船ですが実は珍しいのでね。日本で唯一無料の渡船で散歩しませんか? という楽しいイメージで作りました。お饅頭の上には足跡に見立てた黒豆が乗っています。

 

なみはや大橋

大正区鶴町と港区を結ぶかけ橋「なみはや大橋」の完成を記念して生まれた商品です。自家製白あんに厳選された刻み栗を入れ、粉末にした最中の皮を生地に練り込み、ほっこりあっさり味に焼き上げました。ちょっぴり変わった食感を楽しめます。

 

大正夢通り

下がこしあんで、上が抹茶のカステラになっています。大正通りって道路の真ん中に木が生えてるじゃないですか、その土と木の緑を合わせてるんです。緑があって夢のある街にしたいなぁという想いで出来上がりました。

 

おりづる

これは本店のある鶴町が由来。鶴町の神輿の上に飾ってるのが折り鶴で、鶴町のシンボルなんです。クーベチュールチョコを自家製の白餡に練り込みふんわり蒸しあげた、新食感の和ショコラスイーツです。どこか懐かしい味でお子さんにも人気です。

 

昭和山最中

大正区にある標高33mの人工の山「昭和山」。一体どこが昭和山なのか?
それは・・・最中に餡子を付ける時こんもり付けるんですが、その盛りが低いからです(笑)

ーーーなるほど〜!低いにめちゃ納得して爆笑してしまいました。が、昭和山は大阪市で2番目に標高が高い場所だとか。

大正区の和菓子はここまで。他にもまだまだ魅力的な菓子がたくさん!

 

 

密かに”梅ゼリー”もおすすめ

小坂さんの奥様の出身、和歌山県有田の梅を1年寝かしたものを使用。この梅の味にもハマります。

 

 

その他、マンゴー、レモン、ラムネなど、ゼリーも季節ごとに変わるんだそう。

和菓子も美味しいですが、甘すぎず爽やかなこのゼリーも密かにお気に入りです。これからの季節、お土産にも絶対喜ばれますね。

 

 

こだわりのキツさは和菓子だけではなかった

このチラシやリーフレット、パッケージのデザインも全て店主の小坂さんが作られたそうです!おまけに商品画像の撮影まで。

いったい何者ですか?心の声が溢れてしまいました。手先が器用だなーとは思ってましたがまさかデザインもできる和菓子職人とは!!もう無敵ですね。デザインって依頼しても思い通りにならないこともあると思うので、自分でできたら最高ですね。

あ、形が歪な栗饅頭のパッケージだけは業者さんにお願いしてるとか。いつかこれも小坂デザインに変わる日が来るのでしょうか。

 

 

平和堂」という店名の由来は?

初代のおじいちゃんが、小卒で鳥取から集団就職で出てきて、「小坂」という和菓子屋さんに丁稚奉公で就職したんです。

その和菓子屋は女将さんが早くに旦那さんを亡くして跡継ぎがいながったんですが、そこで一生懸命働いてたおじいちゃんは「後継いでみーへん?」と言われたそうです。その時一緒に働いてたうちのおばあちゃんとが小坂家に養子に入れてもらい、そして結婚したんです。そこからまず小坂という苗字になりました。

そして第二次世界大戦が始まり、おじいちゃんは戦争にかり出されてしまいました。空襲になり、おばあちゃんはお店を置いて田舎に帰ったんです。そしたらお店は焼けてしまって・・・
ハコと機械しか残ってなかったんですが、その土地も奪われてしまったんです。荒れ地だったので「ここはわしの土地や!」みたいに強引に。
おじいちゃんは和菓子職人だったので戦地では食べ物を作る仕事をしていたそうで生きて帰ってきてくれましたが、店も土地も何も残ってませんでした。

どうしよう、でも和菓子したいな、という想いがあり、新たに屋号変えておばあちゃんと2人で1からまた和菓子屋をやっていくことになりました。

ちょうど戦争が終わった時で、平和になってほしい、平和な国という願いを込めて、「平和堂」と名付けられました。

そんなおじいちゃんは大往生で100歳まで生きてくれました!

(初代の進おじいちゃん)

 

ーーーめっちゃ深いですね。由来を聞き終えた時、目頭が熱くなりました。
小坂さんは創業者のおじいちゃんへのリスペクトを込めて、すべてのパッケージにおじいちゃんの名前「進」という文字を落款として入れられています。
きっとおじいちゃんも喜んでくれてますね。

 

最後に

スタンプカードまでこだわりが!大正区を楽しみ尽くすアイデアがいっぱいでした。大正区に住んでる方ならパッケージから楽しめますし、大正区を知らない方にも和菓子で魅力を伝えれるなって思いました。

「百貨店の催事やイベントにも色々出店しましたし、あとはバカ売れして地上波に出たいですね」とおっしゃっていた小坂さん。鶴町から、大正区から全国へ、もっともっと広がってほしいです。テレビ局の方、ここにちょっとこだわりのキツイ和菓子職人さんがいますよ〜

後継問題の話もしていたのですが、息子さんはなんと和菓子よりもデザインの道へ進みたいそうです。いつか平和堂のパッケージデザインがを息子さんに依頼する日が来るかもしれませんね。もしくは和菓子職人になってるかも!? おじいちゃんから受け継いだお店がどのように100周年を迎えるのか、平和堂の今後も楽しみにしています。

 

【お邪魔したお店】
御菓子司 平和堂

鶴町本店
住 所:大阪市大正区鶴町2-8-7(大阪シティバス 鶴町2丁目停留所より徒歩5分)
電話番号:06-6555-2272
営業時間 : 10:00~17:30
定休日:日曜

南恩加島店
住 所:大阪市大正区南恩加島2-5-15(スーパーニッコー横)
電話番号:06-6551-5547
営業時間 : 10:00~17:30
定休日:日曜

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