こんにちは!ライター西浦です。
大阪市大正区千島に、とっても可愛らしい看板のお店があります。
どんな素材で作られてるんやろー?という手作り感溢れる看板、そして、ちるちゃんのパパがやってるお店なんかなー?という想像力が掻き立てられる店名。
そんな気になるお店を取材させていただきました!
「ちるパパ」
場所は、千島の交差点を大正通りから少し入ったところ、千島団地の手前にあります。
黄色と黒の看板が遠くからでも目を引きますね。黄色と黒は勇気のしるし♪というフレーズが一瞬頭をよぎりましたが、それはさておき、
「まったりくつろげるお店」ということが分かりました。でも何屋さんか?まだ明確ではありません。
ちるという文字がくり抜かれた気になる看板。生ビールのジョッキとワイングラスのシルエットもかわいいい。そして提灯には「ホルモン」と「天ぷら」の文字を発見!
早速店内へ!
(カウンタ−7席)
提灯に書かれていた天ぷらとホルモンは「当店おすすめ」と書いてます!
(テーブル−10席)
テーブル席にも「当店おすすめ」POPを発見! 天婦羅屋か?ホルモン屋か?
ホルモンと天婦羅が名物の居酒屋です
お店のおすすめ料理を教えてくれているPOP。初めて来た人にも分かりやすくていいですね。
ホルモンと天婦羅は注文決定です。
早速、おすすめメニューから紹介させていただきますね。
その① 板前ホルモン
この匂いにつられてやってくるお客さんもいるのでは!?というくらい、食べる前から美味しいです!
テッチャン・アカセン・キモなどのホルモン&野菜を自家製焼肉のタレで味付けされた逸品。食べても美味しいです!!タレだけ売ってーと言われるんだそう。私も欲しい!
その② 天婦羅5種盛
えびとゲソと野菜は日替わりで3種類。
「花を咲かせたりはしない家庭の天ぷらですが、家庭ではなかなか出せないカラッとさが人気の秘密」なんだそうです。
2つの名物をいただいた後、実はもう1つおすすめがあると教えていただきました。
その③ 揚げ出しとうふ
見た目は普通の揚げ出し豆腐に見えますが、衣のカリッと感が想像を超えてました!!これは美味しい!!他にはない揚げ出し豆腐の常識を覆す一品、また食べたくなる味です。この食感はぜひ味わって欲しい!!
来る度に注文しているという隣の席のおっちゃんの気持ちが良く分かりました。実は名物ナンバーワンかもしれません。
泡盛や緑川も楽しめます
沖縄出身のお客さんも多く、泡盛はやっぱり人気なんだそう。エイサー祭りのタオルも大正らしいですね。
名物の他にもメニュー色々。
超ハラミと超テッチャンも格別美味しいそう。特にホルモン大好きな大正区の方は見逃せませんね。
そんな美味しい料理を作ってくれるのは、このお方、
ちるパパの”パパ”こと、店主の吉田さん
笑顔が素敵なパパさんです。もともとは建築屋さんでしたが、今はこの居酒屋が本業。8月で4周年を迎えられます。
「ちるパパ」はパパひとりではなく、2人の娘さんと3人でやってるお店なんです。
まだ娘さんたちの姿は見えませんでしたが、まずはパパにいろいろ聞かせていただきました!!
「ちるパパ」というという店名の由来は?
この場所でお店をする前は、近くで”ちるすぽ”というお店をやってたんです。ちるすぽに居たパパやから「ちるパパ」になりました。
ちるすぽという店名は娘たちに決めてもろたんですが、”チルスポット”から来てて「チル」とは「落ち着く・まったりする」という意味の言葉です。
ちるすぽは、今よりも小さくて10人入ったらいっぱいになる店やったんで、もう少し広いところがいいなと思って約2年前にここに移転しました。
---なるほどー!やっと謎が1つ解けました笑。ちるちゃんではなく、チルスポットという意味だったとは。だから看板に「まったりくつろげるお店」と書かれてたんや。そして、ちるぱぱ前身のお店があったのですね。
パパは大正区ご出身ですか?
出身は港区の弁天町ですが、建築業やってる時に、倉庫兼事務所として仕事にピッタリな場所があったので、そこから大正区に引っ越しました。
建築屋さんから居酒屋さんへ転身のきっかけは?
昔から料理が好きやったのもありますが、家内の一言ですかね。
建築屋はずっと本業でやってたんですが、家内が病気になったことがきっかけで一時休業しタクシーの会社に入りました。現場に入ったら駆けつけたい時に抜けれないのでね。タクシーならまだ動きやすかったので。
その頃、娘たちは夜中に遊びまくっててね笑。それを気にしてた家内が「あの子らに、店やらへん?って言うてみてー。」と言うんで娘に聞いてみたんです。
そしたら娘2人とも「するするー!!」言うて。それから家族で小さな居酒屋を始めました。それが「ちるすぽ」という名前のお店です。1年くらい家族でやって、慣れてきたところに娘たちに任せてましたね。
--- 奥様の一言、素晴らしい提案でしたね。 お店を始めた当初、娘さんたちは通信制の高校に通いながら頑張ってたそうです。やりたいことが見つかるって素敵ですね。
あの看板はどうやって作ったのですか?
あれは発泡スチロールなんです。発泡スチロールに熱を加えて作りました。アールが綺麗でしょ、笑。
---えーちょっと意外な答えでした。もっと得体の知れない物質かと思ってましたが発泡スチロールなんですね!熱加えたらあんな感じになるとは面白い!角もめっちゃ綺麗です。ナイスアイデアですね。
楽しい姉妹登場!
長女のミナツさん(右)と、次女のユウナさん(左)
3人で写真を撮らせてもらう時の1コマ。親子の掛け合いも最高です!
お店を盛り上げてくれる看板娘の存在は大事ですね♪
「娘とやれることを一番望んでました」
ちるすぽを娘に任せてから建築屋も再開したんですが、ここに移転して来て建築業はやめることに決めました。仕事の依頼があれば今は弟子にお願いしています。
やっぱり娘とやれることを一番望んでたのでね。今はこの居酒屋が本業で楽しくさせてもらってます。実際のところ娘が店するとは思わへんかったんですけどね。最初聞いた時はびっくりしました。家内のお陰ですね。
買い出し、仕込み、調理系は全て僕で、娘らは盛り付けや接客担当です。家内が亡くなってから娘らも一生懸命やってくれてます。
--- パパの言葉に感動です。娘さんと一緒に楽しく働ける場所がある、こんな嬉しいことはないですね。これから美味しい料理を伝授していかないとですね。
これからどんなお店にしていきたいですか?
新しいお客さんも常連さんもみんなが仲良く楽しめるお店にしていきたいです。
今も地元の方に可愛がってもらって商売が出来てます。大正区の方は仲間を大切にし、温かい気持ちのある方が多いですね。
だからと言って自分たちのことだけではなく、新しいお客さんが来た時は、さっと席を空けてくれたり、気遣いもありがたいです。
とにかく、早く通常営業したいですね。乗りに乗ってる19時にもう終わりですーって言うのはすごく心苦しいですしね。
取材を終えて
終始笑顔の絶えない姉妹、とっても仲良くて、とにかく楽しそうな親子に元気をもらいました。
娘さんたちは「最初はどうなるかなーと思ってたけど、今はめちゃ楽しいです!」とおっしゃってました。普段は口に出しては言わない・・・でも家族の絆をとっても感じられた時間でした。まさに父娘がつくるチルスポットですね。
ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。あ、揚げ出しとうふは必食です!
【お邪魔したお店】
ちるパパ
住 所:大阪市大正区千島2-2-20
電話番号 : 090-1144-2899
営業時間 : 18:00〜24:00
定休日 : 火曜、第2火水連休