ものづくりの火を灯し続ける大正ものづくりフェスタ2020をLabo!

大阪府新型コロナ警戒信号が赤色に灯った12月の中頃。日毎に切迫する状況を注視しながらある企画会議が開催されました。ものづくりの火を灯しつづける大正の熱き企業達の取組をライター山崎がLaboします。

 

大正ものづくりフェスタとは?

“ものづくりプライド”をキーワードに、“ものづくりのまち”としてのブランド化をめざし、これまで企業と区民の交流の場である「大正ものづくりフェスタ」、一般の方を対象とした「大正・港オープンファクトリー」、そして平成28 年度からは、全国の修学旅行生を対象に「修学旅行生ものづくり工場見学ツアー」本格スタートしています。

 

コロナ禍で状況が一変

今年も例年通りの開催を予定するも新型コロナウイルス感染症拡大の影響を考慮して中止に。新しい様式が求められる中、フェスタ自体も「新しい形でものづくりの楽しさを伝えする」という想いのもと、例年とは異なる発信の形で方向転換が成されました。

 

大正・港ものづくり事業実行委員会とは?

実行委員長を務める株式会社 木幡計器製作所 代表取締役 木幡 巌氏

Garage Taisho(ガレージ大正)運営

大正区及び港区のものづくり企業と区民との交流やものづくり企業 のネットワーク形成とともに、区外へも大正区及び港区のものづくりの魅力を広く発信し、ものづくり企業の活性化をめざし組織されまたのがものづくり委員会です。 実行委員長の木幡氏の元、コロナ禍における新たな取組として動画制作を自ら行い発信することを目的とした勉強会が企画されました。

 

スマホで完結!動画作成勉強会

プロに依頼すれば質の高い動画はできるかもしれませんが日々ものづくりに傾倒する想いを自らが企画し動画を作成することに価値があるのではないかという木幡実行委員長の想いがありました。

 

動画作成講師:株式会社ど真ん中 野村監督

フリーランスのコピーライターとして長きに渡り広告業界で活躍される野村監督を講師に招き動画作成のレクチャーが行われました。操作性だけのマニュアルじみたレクチャーとは異なり、企画・構成に軸を置いた含蓄のある講義が行われました。野村監督曰く、動画制作の半分は企画・構成で決まるそうです。綺麗な映像を撮るより、ソフトを使って華麗に編集するより、ずっと大切なことだそうです。誰に、何を、どう伝えるか?をしっかり考えて目的を持った動画にすることが大切です。

 

ターゲット別グループ討議

野村監督からの講義の後はターゲットが異なる3つのチームに合わせてグループ討議が行われました。学年の異なる子供たちにどうすればものづくりを身近に感じてもらえるか?どうすれば工場を見学しにきてもらえるか?コロナ禍で接触が遠ざかる子供達や大正区の方たちですが、イメージを近くに感じながら会議は白熱していました。

 

■子供:低学年チーム(低学年に向けたものづくり動画制作)

 

■子供:高学年チーム(高学年に向けたものづくり動画制作)

 

■工場チーム(工場見学の代わりに各事業所の紹介、取材動画)

 

グループ討議後は各チームからの途中経過が発表されました。大正区にはこんな魅力的な工場があるということを伝えることが、地域の方と子供たちの未来を創るきっかけを創ります。

 

 

 

 

 

木幡実行委員長に聞く、フェスタ発足の経緯とは?

町工場って何をやっているのか分からない…。それを無くす意味でも子供世代に誇りを持ってもらうためにイベントを始めたのがきっかけでした。まず知ってもらうことが大事ではないのかと。大正区は大阪市内で人口1番少なく、海や川に囲まれていて流入流出が少ないエリアです。

行政の予算は人口対比に偏りますし、人口が減ると予算も減り街が衰退する流れになってしまう。ものづくりの企業も年々減る傾向にもあります。しかしながら街の工場は創業しにくい。どんなことをやっている企業か分からなかったら地域とも疎遠になってしまう等、懸念は後を尽きない状況が横たわっていました。

 

働く人が元気なれば、企業も街も活気づく

大正区は職住近接なエリアでもあるのです。例えば工場の従業員の約4割が大正区民であることから従業員の方が働きやすくなれば地域の活性化に繋がり企業としても成長できると考えています。その逆で企業がなくなってしまうと近隣の飲食店にも影響が及びます。そうならないためにも、ものづくりを活性化する必要があるのです。

 

ものづくりフェスタを通じて生まれるイノベーション

地元の高校生がボランティアでお手伝いしてくれているのですが、その子たちが就職先として地元の企業を選んでくれたりするのです。小学生の時に経験した職場体験がきっかけでものづくりに対する憧れを持つ子もいて、就職先の候補として大正の企業を選んでくれているのです。

一般の工場見学をしている時には工場の近くでよく遊ばせてもらい、先代にお世話になったのでお礼が言いたかったと来られた方もおられました。そういう時に地域でやる意味があるなぁと実感しています。普段仕事では関わることのない地元の子供たちが興味を持って楽しそうにしている姿を見ていると私たちも意識が変わります。

イベント時は社員総出で運営にあたりますから自ずと社員同士の横の繋がりも生まれます。コミュニケーションが助長されることで若い社員からのも意見を出たり、発表したり、様々なアイデアが生まれて職場が活気づきます。ものづくりを一緒にすることで家族も会社も絆が深まると感じています。

これがもっともっと地域に広がっていくことが理想です。ものづくり以外の分野で商業、学生さん、医療、教育など、職種の垣根超えて。人口が減り高齢化が進む中で、私たちにできることは何かということを一緒に考えていきたい。そういう方向に持っていけたらなあと思っています。まずは活性化していくためにものづくりで何ができるかというところからです。以前は1回限りのイベントでしたがこの時期をチャンスにしいいものができたらいいですね。動画が完成したら限られたところだけでなく、もっと広い範囲にお伝えできそうですしね。

 

参加を終えて

実行委員長の木幡氏を始めものづくりにかける熱き想いを感じることができました。その想いはコロナ禍によってより際立つものへと変換されつつあるのかもしれません。この熱き想いが賛同する大正の企業へと伝播し開始から8年経った今も尚、ものづくりの火は灯り続けています。2021年のものづくりフェスタが早くも期待が高まります。大正Laboでは引き続きものづくりフェスタの動向をLaboしていきます。

 

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