こんにちは!大正laboライター 西浦です。
8月11日(木・祝)・12日(金)に、大正区の三泉商店街一円で開催されるイベント「のきさきあるこ」
商店街ではカラフルなポスターを見かけるようになりました。
ポスターを見るだけでワクワクします♪
イベントは知ってるけど、一体どんなきっかけで始まったの? どんな人たちで支えているの?など・・・ちょっと気になりませんか?
今回は「のきさきあるこ」をさらに紐解きながら、主催者やボランティアメンバー、関連団体さんを取材させていただきました。
まずは、イベントの発起人でもあるこの方に!
(一社)大正・港エリア空き家活用協議会 川幡 祐子さん
「のきさきあるこ」の始まりは?
「のきさきあるこ」は、川幡((一社)大正・港エリア空き家活用協議会)と京都大学の三浦教授とでやり始めました。
当初は商店街内の空き家の実態調査と空き家オーナー向け活用意向調査を行いました。
調査結果では、シャッターが閉まっているお店がとても多いにもかかわらず、貸す意向を持つ方はあまり多くなかったのです。
そこでこのまま調査だけで終わって、この状況を看過するのも嫌だなと思い、「シャッター前に屋台を置かせてもらい、期間限定でマルシェをやりたい」ということになり、三泉商店街振興組合に持ち込み企画をしました。
そんなわけで、1回目は(一社)大正・港エリア空き家活用協議会と京都大学三浦研究室と設計事務所でゲリラ的に始めました。
ーーー 最初は空き家の実態調査からの持ち込み企画だったんですね! 商店街をなんとかしたい!という想いがすごく伝わります。
開催して実感されたことは?
大正は人や団体間の交流が活発で、こういったイベントをやることでその良さを痛感しています。
また、商店街振興組合との関係も少しずつ距離が縮まってきているのかなと思っています。既存店への情報の周知、各店舗の特別メニューの創出、イベントのアイディア出しなどを行なっていただいています。
2回目からは、地域の方や知り合いが運営メンバーとして加わりました。
さらに3回目の今回は、大正区社会福祉協議会、大阪市コミュニティ協会大正区支部協議会、ガレージ大正、RETOWNなどにイベントの企画、飲食店やパフォーマーへの参加依頼といったサポートをいただいています。
それから、大正Laboさんにも、のきさきあるこ関連の記事の作成や飲食店への参加依頼のサポートをいただいています。このように回を重ねるごとに地域の人々や団体同士の広がりや繋がりを実感しています。
第3回目開催への想い
新型コロナウイルス感染症拡大のなか、どうなるか不安です。もし、無事開催されるとしたら、大人からこどもまで楽しめる内容ですので、ぜひ、お越しいただきたいです。
大正区は先述のように、人との繋がりが深い街です。リーズナブルで美味しい食べ物もいっぱいあります。大正区の人や食べ物を通じて、街の暖かさをぜひ体感してほしいです。
京都大学 三浦 研教授
京都大学三浦研究室が大正区と繋がるきっかけは?
ーーー 京都大学の教授や学生たちと大正区の繋がりはそこにあったのですね。謎が解けた気分です。
「抜群に面白い街=大正区」とっても嬉しい言葉ありがとうございます!! そして何より屋台のアイデアも素晴らしいですね。
開催にあたっての抱負や大正区に対する想い
今年で3回目の開催です。大正区に知り合いも増えて、
様々な人の力を合わせて作り上げる、
ボランティアメンバー 遠藤 絵美さん
地域の子ども支援活動としての「宿題カフェ」や、大正区「ものづくり事業」など様々な場で活躍されています。
今回どんなお仕事を担当されていますか?
私は、主に、舞台出演者の窓口です。
大阪市コミュニティ協会大正区支部協議会(コミュ協)にパフォーマンス団体の登録があり(まちにぎわい人財バンク)、そちらの各団体を紹介いただき、イベントのパフォーマンス枠で出演していただくことになりました。
今回のイベントの見どころを教えてください
大正区は沖縄にルーツのある方がたくさん住んでいることもあり、大正琉球会のエイサーを演舞していただいたり、その他ヒップホップダンス、ダブルダッチ、フラダンス、腹話術、ハンドパン演奏 等 ボリュームたっぷりの舞台になります。
MCには、大正区住みます芸人のZUMAをお呼びして、漫才も予定しています。
その他、地域の子どもたちに喜んでもらうために、「子ども夜店」「廃材アートで自由に作品を作ろう」「キッズネイル体験」や「ママを癒すハンドマッサージ」を用意しています。
大正区社会福祉協議会からは、バルーンアートの実演や、子育て支援に関する啓発、気軽に相談できる窓口も設けています。
「のきさきあるこ」 のイベントを通じて、新しい人との繋がりが生まれ、街が賑わい、人の笑顔がたくさんの街になれば嬉しいです。
ーーー 楽しい企画をありがとうございます!大人はもちろん、子どもが喜ぶ内容が盛りだくさんですね。特にパフォーマンスが充実していてさらに楽しみです!!
(株) RETOWN 中岡 麻緒さん
(株)RETOWNさんはタグボート大正の運営会社です。
のきさきあるこ×TUGBOAT _TAISHO共同開催のきっかけは?
タグボート大正の開業前から川幡さんとは”まちづくり”の先輩としてお会いさせていただく機会があり、タグボートから1番近くの商店街に関わっておられるのを知った時はとても頼もしく感じたのを覚えています。
その頃から早々にのきさきあることタグボートを連携させたイベントを開催したい!と勝手に考えておりました!
昨年はコロナ禍により叶わずでしたが、ついに実現する日が来るのかと私自身とても楽しみです!
今回のイベントへの想い
大正は本当にあったかい人が多い街だと思います。なのでどこのお店に行っても、誰と話しても心地良い。
「のきさきあるこ」はそんな街の人達が集まって作る、楽しくて心地良い大正らしいマルシェとなっています。
8/11はタグボート大正で「めんそーれ!タグボート沖縄」というイベントも同時開催いたします。大正区=リトル沖縄へ 是非遊びにいらして下さい。
ーーー 連携イベントの実現、嬉しいですね!!タグボートから三泉商店街までは徒歩10分。 2会場でのイベントは楽しさ倍増です!!ハシゴして1日満喫しましょ♪
今回、京都大学の学生さんたちと一緒に、屋台の設営・撤収、こどもブースのサポートに参加される団体のみなさんにもインタビューをさせていただきました。
NPO法人 認知症の人とみんなのサポートセンター「タック」さん
タックは、若年性認知症の人、病気や介護などのために離職した人などが、生きがいとしている「仕事の場」です |
若くして認知症を発症した方、特に男性は、生き甲斐だった仕事を奪われ、引きこもってしまうケースも多いようです。
タックさんは、労働を通じて社会と接点を持とうとする取り組みをしておられ、今までは車椅子の清掃などあまり人とか関わらない仕事が中心でしたが、今回は社会との接点があるお仕事で参加していただきます。
大正区にある、認知症初期集中支援チーム「大正区済生会オレンジチーム」と、大正区社会福祉協議会も支援に入られています。
のきさきあるこのお手伝いをすることになったきっかけは?
認知症ケア学会で、私たちの活動に興味を持ってくださった京都大学の三浦先生のご提案がきっかけです。
京都大学の学生さんが”認知症の人が働く”ということについて研究されていることもあり、「社会と繋がりたい!」「仕事をしたい」と思っていた私たちに「今度一緒にイベントをやりましょう」と声をかけてくださいました。
イベントを通して望むこと
認知症は、高齢者ばかりの病気ではなく「若年性認知症」もあるということ、私たち認知症の人が、タックでどんなことをしているのか?など自分達の活動をたくさんの方に知っていただけたら嬉しいです。
会場設営だけではなく、屋台ブースでは、おっちゃんたちが「くるみボタン」という可愛いものを作って販売します。
コロナ禍で、販売できる場に立つのがのもすごく久しぶりで、いろんな方に会えるのも楽しみにしております。
ヘアゴムやブローチなど新作も作っておりますのでぜひお立ち寄りください!
タックさんからのメッセージ
私たちは、認知症でもできることがあることを社会に伝える活動をめざしています。
できることは色々あるのですが、求められる場所がないと出せないので、地域の方に「こんなことできますかー?」とお声かけいただけたら活動の幅も広がるかと思います。チェレンジしながら頑張っていきますのでよろしくお願いします。
ーーー 今回、タックさんのような団体があるということを初めて知りました。認知症と診断を受けられても、コツコツと頑張っている方がたくさんおられます。そして社会との繋がりや交流できることが何より楽しいとおっしゃっていました。
ぜひ皆さんにも、のきさきあるこを通じで、タックさんの活動や若年性認知症を広く知っていただけたらと思います。
くるみボタン屋さん楽しみです。ぜひ足を運んでみてくださいね。
のきさきあるこ開催概要
- 開催日 : 2022年 8月11日(木・祝)・12日(金)
- 開催時間 : 14:00〜20:00
- 開催場所 : 三泉商店街(さんせんしょうてんがい)一円
大阪市大正区泉尾1-13-7 - 入場無料 / 雨天決行
▼詳細記事はこちら
帰ってきました【のきさきあるこ】大正区・三泉商店街の軒先で、期間限定マルシェ開催! |
最後に
いかがでしたでしょうか。
知れば知るほど興味深いイベントですよね。
引き続き、開催日まで、まだまだ「のきさきあるこ」を徹底レポートしていきますよ!
お楽しみに♪
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