こんにちは!大正Laboライター西浦です。
最近は、おうち時間が増えたことで「自宅にお花を飾りはじめた」という方が増えているそうです。
それでもやっぱり、大切な人に贈りたい「ギフト」として人気のお花。
先月の母の日に、お花を贈ったという方も多いのではないでしょうか。
そんな母の日が1年で一番忙しいというお花屋さんを取材させていただきました。
FLOWER PARK(フラワーパーク)さん
今年で創業15周年を迎えられたお花屋さん。大正通の千島交差点近く、ライフ泉尾店の向いにあります。
店内の冷蔵庫には、とっても綺麗なお花が並んでいます。
花屋さんだから当たり前かもしれませんが、こんな色鮮やかなたくさんのお花を目の前にすると、HAPPYな気持ちになりますね。
地元の人がよく訪れ、外でお花を選んでいる人もいれば、店内で注文している人もいて、みなさん目的は様々ですが、お花屋さんに人が賑わってるって光景って素敵ですね。
私自身、なんとなく高価なものっていうイメージがあって花屋さんに行く習慣がなかったので少し驚きました。
普段の日は仏花がすごい動くそうです。
お花と言ってもラインナップがたくさんあり、鉢植えや寄せ植えも並んでいます。
多肉植物やアイビーなどのかわいい鉢も。この鉢1つだけでお部屋が一気にオシャレになりそうですね。
お祝いには欠かせない胡蝶蘭!お花屋さんでも存在感があります。
枯れないお花「プリザーブドフラワー」のアレンジメントも人気だそう。
店頭にあるかわいい花苗は100円!お気に入りの鉢に植え替えたり、ガーデニングも楽しめますね。
そんなお花たちと真剣に向き合っている方を発見!
店主の久保 徳一さんです。
15年前に夫婦で脱サラし、奥様の朋恵さんと一緒に起業されたそうです!!
てっきり、代々続くお花屋さんかと思っていたので、またまた驚きでしたが・・・
気になるフラワーパークさんのヒストリーを伺いました。
花屋さんを始めたきっかけは?
元々は厨房機器関係のメーカーに勤めていて、お花を買ったことも触ったこともなかったんですが、「自営業」に興味を持ったことがきっかけで、実力も何もないのに、ド素人から花屋を始めました。
周りの花屋さんや市場の人にもみんなに驚かれましたね。
ーーー え!?
勝手なイメージかもしれませんが、「将来の夢はお花屋さん」ってくらい、昔からの夢を叶えたストーリーが待っているのかと思ったら、全然違いましたー。
奥さんの描いていた夢でもなかったとは・・・・
花屋じゃなくて、「自営業」に興味があったんです!
サラリーマン家系で育ったので、「商売人ってどうやって生活しているんかな?」「ほんまにやっていけてるの?」っていう興味から入っていきました。
会社だとみんなで売上を作るので規模が大きいけれど、個店で成功している人の話を聞くと、不思議な世界だな〜と思って益々興味が湧いていました。
”独立した形での商売”ってどんなものかな?ってことが気になって調べてた時、一番身近で教えてくれた商売人が、たまたま花屋さんだったんですよ。
最初は「お花って誰が買うんやろー」って世界でしたけどね・・・。そんな人がいつの間にか花屋をすることになってました。
知り合いがお花屋さんじゃなければもしかしたら違うお店になっていたかもしれませんね笑。
ーーー たまたまの巡り合わせが花屋さんだったとはいえ、その順番でお店をオープンするに至った決意はすごいです!
ご縁もありますが、お花のパワーも偉大だったんですよね。
どこで修行されたのですか?
花屋をやると決めて、最初は奥さんが知り合いのお店で修行させてもらって、そろそろ店を始めようというタイミングで前職を退職したので、僕はほぼ独学みたいな感じですね。
奥さんに聞いて流れは掴めても、市場に仕入れに行っても何にも分からなかったので、サラリーマン時代の営業の感覚で、競りの責任者っぽい人から新人さんまで、とにかく声かけまくってました。
「教えてー!教えてー!分からんー 分からんっ」て色んな人に聞きまくって営業してましたね。
6時半から競りが始まるけど5時半に行って、市場の人に声かけるタイミングを見計らいながら、隙を狙ってました。
ちょっと変わった奴がおるって思われてたと思います笑。
ーーー営業マンのスキルがここで生かされるとはさすがです!
それってすごい努力と根性ですよね。なかなかできないです。とっても穏やかで優しそうなご主人からは想像できない、熱血魂を感じました!!
大正区を選んだ理由は?
奥さんが大正区出身なので、場所は大正区でやろうと決めてました。
そんな時に、たまたまココがぽっと空いたんです。
おはぎの丹波屋さんだった場所で、ライフの前やし、場所はいいなと思ってたんで即決しました。
まだすぐに開店できる状況じゃなかったんですが、空家賃払ってまず場所を押さえましたね。
ーーー 色々リサーチされてたと思いますが、やっぱり直感も大事ですよね! 駅からは離れているけれど、賑わいがあっていい場所だと思います。
起業してどんなことが大変でしたか?
慣れないことをするから、最初の2、3年はすごいしんどかったですね。
競りの前の日は緊張で寝れないし、明日はバラの担当の方つかまえて・・・ ユリの担当の人に話聞いて・・・と、考え事で寝れない日が続きました。
今より忙しくないはずなんですけど、あの思いはもう二度とやりたくないですね、笑。
何もないところから、花屋の知り合いもできて色んなことを教えてもらいました。めっちゃいい人たちに出会えて、その方々のおかげで今がありますね。人にはすごい恵まれていました。
学校の式典に飾る花の生け方なども無償で教えてもらったり、本当にありがたいです。
当時はInstagramもYouTubeもなくて、人に聞いて見て覚えたり、本で勉強する時代でしたからね。
今やったらもっと効率良くできるやろーなと思います。
ーーー 確かに! 昔は、聞いて見て覚えろ的な時代でしたね。その経験があるからこそ今に活かされてると思います!
今はネットですぐ調べることができて、便利な時代になりましたね。素人でも、花言葉をググるとスグに出てきます。
ちなみに、青い薔薇の花言葉は【夢が叶う】だそうです☆
どんなところにやりがいを感じますか?
「お花よう持ったわー」
「またお願いねー」
「こないだはありがとう」ってわざわざお礼を言いに来てくれる方もいて、すごい嬉しいです。
忙しくても、やっててよかった〜って思える瞬間ですね。ほんとにコツコツの積み重ねですが、お客様の言葉がすごく励みになっています。
母の日は1年中で一番忙しい!
やっぱり母の日は特別で、1日しかないのですが、実はその日のために何週間も前から準備しているんです。
店が狭いので、ストック用の冷蔵庫が別の場所にあります。母の日とお盆・お正月以外はガラガラですけどね。
冷蔵庫の温度も、夏は12~13℃、冬は6℃と、外気との差がないように設定しています。
ーーーそんな前から準備をされていたとは知りませんでした。冷蔵庫の準備や温度管理も大変・・・。それは1年のメインイベントですね。本当にお疲れ様です。
父の日は普段の日にちょっと毛が生えたくらいだそうですが、お盆、お正月、敬老の日もすごく忙しいそうです。
花屋さんの世界、知らないことだらけでしたー!
これからどういうお店にしていきたいですか?
子どもから年配の方まで、年齢関係なく地域の皆さんに愛されるお店、もうそれしかないですね。
今はネットからの注文も多いですが、小さなお店なので、もっと大正区の方に広く知っていただけ、地元の方にとって近い存在でいれたらたら嬉しいです。
12月はワークショップも開催!
12月には、フレッシュリースや、お正月の花のワークショップを予定しています。
自分で作ったものを飾るのはまた一段と華やかなクリスマスやお正月を味わえますよ。
詳細はInstagramをチェックしてくださいね。
取材を終えて
お花に囲まれながら、とっても優しい久保さんご夫婦に癒されました〜。花屋さんをはじめたきっかけは意外でしたが、今はお二人にぴったりな職業だと思います。
「こんなん贈りたいけど・・おすすめある?」って相談にきたり、「この前はありがとうー!あんな立派にしてもろてー」というお客さんの生の声が印象的でした。
気軽に相談できて、ふらっと寄れるお花屋さん、もう地元の方にはなくてはならない存在ですね。
お花もネットで買う時代だけれど、ぜひ店頭で季節を感じてみてください♪
お花を贈るシーンをまとめてみました
花束・アレンジ花は1,100円~胡蝶蘭・お供え花・スタンド花・観葉植物などなど お客様のご要望やお好みで作っていただけます。(予約はお電話かご来店またはお電話にて) お花のお届けエリア【手渡しでのお届け 配送料無料 】大阪市住之江区・大正区・中央区・浪速区・西区・西成区・港区・福島区・此花区・西淀川区・天王寺区 ※配達可能エリアでも一部お届けできないエリアや特別配送料 (648円 )が必要なエリアがございますので、webサイトの「詳細エリアはこちら」をご確認ください。 |
【店舗情報】
Flower Park(フラワーパーク)
住 所:大阪市大正区北村1-1-1
電話番号:06-7504-7909
営業時間:9:00~19:00
定休日:木
Instagram @osaka_flowerpark